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ついに、握手会が始まる。
整理番号順に並ぶように指示があって、私は割とすぐに握手が出来そうな位置にいた。
1番はじめに並んでいた子から順番にテヒョンさんが居ると思われるパネルの中に案内されていく。
「次の方、どうぞ。こちらでお待ちください」
「は、はい………」
スタッフさんに声をかけられて、あと一歩中に入ればテヒョンさんがいるってところに移動した。そこから、お入りください、と声をかけられるまでの時間は一瞬で、緊張しすぎて泣きそうになりながら中に足を踏み入れた。
「！…こんにちは〜」
入ってきた私を見て、一瞬目を丸くしたテヒョンさんが、手を振って私を出迎えてくれる。
ライブの時とはまた違う衣装と、さっきまではふわふわだったのにサラサラストレートになった髪型。
テヒョンさん、かっこよすぎる………！！！
ビジュアルの強さに圧倒されながら、握手をした。
外見はもちろん、笑顔もいつもよりパキッとしてて、上手く言い表せないけど、すごくアイドルだ。
緊張で何も言えない私に、後ろのスタッフが握手の終わりを告げる。こんなに一瞬なの！？と驚いたけど、次の人も待ってるし、はやく手を離さないと…。
「て、テヒョンさん…？」
「んー、」
テヒョンさんと握手していた手を離そうとしても、強く握られていて離すことができない。困って顔を見上げると、目の前のテヒョンさんはすごく満足そうにニコニコしている。
「っ、わ…！？」
なぜか、くいっと腕を引かれて、バランスを崩した。倒れそうで、咄嗟に目をつぶる。
「おー、大丈夫ですか？」
「っ…！」
「気をつけてください。」
私の肩を支える手と、心配そうな声。傍から見たら、転びそうになったファンを助けたアイドル、っていう感じだろうけど。口角が上がったテヒョンさんの表情に、一瞬で察した。
この人、わざとだ…！
テヒョンさんを怒るわけにもいかず、離れようとするけれど。やっぱりテヒョンさんは肩から手を離してくれない。後ろのスタッフさんももうそろそろ怪しく思い始めるだろう。それは良くない。
「っ、失礼します…！」
テヒョンさんの力が緩んだ隙に、テヒョンさんの腕をすり抜けて、出口に走った。
さっきのテヒョンさんの顔を思い出して、またドキドキは再発。
「なに、さっきの……」
どうやら私は、テヒョンさんの意地悪な一面を垣間見てしまったようだ。
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るめ(プロフ) - ジャスミンさん» ジャスミンさん、すごくすごく嬉しいコメントをありがとうございます…！テヒョンの持つふわふわしていて優しい雰囲気で幸せなお話を書きたいと思っていたのでそう言って頂けるとすごく嬉しいです^^！これからもお暇な際にぜひお付き合い下さい！ (2019年10月14日 1時) (
レス) id: c680f383ae (このIDを非表示/違反報告)
ジャスミン(プロフ) - なんかもう、ずっとずっとこのお話の2人を読んでいたいし 幸せ気持ちになるし何度も何度も読み返しました(;_;) 癒しをありがとうございます更新楽しみにしてます。るめさんの文章力、文才、表現力に乾杯(;_;) (2019年9月28日 2時) (レス) id: a2850f3adc (このIDを非表示/違反報告)
るめ(プロフ) - 千晃さん» 千晃さん、そう言って頂けてすごくすごく嬉しいです^^* まだ少しこの2人のその後のお話は続いて行きますので、よければお付き合いください！コメントありがとうございました！ (2019年6月19日 20時) (レス) id: c680f383ae (このIDを非表示/違反報告)
千晃(プロフ) - もっとこのお話読んでたいです！！続きも楽しみにしてます！！！！！ (2019年6月17日 17時) (レス) id: 541a949c76 (このIDを非表示/違反報告)
るめ(プロフ) - ねおさん» ありがとうございますーー！！そう言って頂けるのが一番の更新の励みになります！コメントありがとうございました。これからもお暇な時間に読んでやってください♪ (2019年6月14日 2時) (レス) id: c680f383ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るめ
| 作成日時：2019年5月15日 1時
