拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ5)

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第３話　木霊林檎③ ページ5

目が覚めた時、見覚えのない天井が目に映った。

あれか。やっぱりトリップとかいうあれか。

かっこ二度と元の世界には戻れませんかっことじる

……まあいいや。

だって、仕事もしないで生きていけるなんてこれほどいい境遇はなかなかないと思うんだ。

そう思いながら一階に降りてみると(寝室は二階だった)、一般的なテーブルの上に書き置きのようなものと一緒にどこかの制服、印鑑、戸籍謄本の写し、等等、生活必需品以外のものが置かれていた。

まず最初に置手紙を見ると…。

『おはよー。いい目覚めの朝だね！』

「これ見て全然いい朝じゃなくなったんだがどうしてくれよう」

なんでこんなに無駄にテンション高いの？

あほなの？

『優遇の内容について適当に書いとくよ！まず、トリオンが異常になっちゃいました☆言うところの千佳ちゃん位っていえばわかるかな？』

この一文を読んだ瞬間書置きを破りたい衝動に駆られたが、それはそれで後々困るので思いとどまる。

というか私ネイバーほいほいなのか…。

地味にショックだ。

『で、ついでに林檎専用の黒トリガーも作ってみました☆有効活用してね。ちなみに名前は「鏡花」だよ☆』

☆を多様すんなイライラする。

………黒トリガー…？

「ウソだろ」(真顔

『ついでのついでにSEも付けといたよ☆一つ目は読心術だから気を付けてね☆』

ビリビリビリビリ

イライラがMAXに達したので適当に紙を破って燃えるゴミにいれた。

ふー、と一息入れていると冷蔵庫によくお母さんが張ってあるような書置きが…。

『ちなみに、肉体年齢を18歳にしてるからちゃんと高校通ってね☆制服も用意してあるから☆』

ビリビリビリビリ

速攻で破いてやった。

よし、引きこもりライフを堪能しよう。そうしよう。

何故に人生やり直し中にわざわざ高校に行かないといけないわけ？

マジ勘弁だよ。

犬も歩けば棒に当たる頻度で私は不幸に会うんだよ。

外出ただけで雨になるくらいの不幸さ何だよなめんなよ。

………。

でも、することないし……。

面倒だけど、行ってみるか…。

「で、今何時？」

AM８：２５

……何時からHRだろ…。

というか高校ってどこにあるんだろ。

初日から遅刻は勘弁してほしい…。