拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ34)

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第31話　黒トリガー争奪戦ページ34

で、太刀川さんも迅さんのほうへ行ったけど、あの人が使ってるのが私と同じ孤月。

『形も長さも変えられないが、いろんな面でバランスが取れたトリガー』

『専用のオプショントリガーを使えば瞬間的に攻撃範囲を広げることが可能』

特に使い手がうまいと、一番厄介だよねぇ。

という私はとりあえず、迅のほうに人が向かないようアステロイドで威嚇射撃している。

もちろん、隙あらばあてるけどね。

弧月は一旦邪魔だからしまった。

ドカーン

「ずいぶんと派手にやるなぁ」

遠くに配置されているであろうスナイパーの位置は迅の動きから大体把握できた。

私も射線に入らないように気を付けないと。

迅や嵐山隊に続いて離れないように動く。

一人になった途端袋叩きに会うのはごめんだ。

迅「次はこっちを分断しに来そうだな」

嵐「その場合はどうする」

迅「別に問題ないよ。何人か嵐山達に担当してもらうだけでもかなり楽になる。風間さんがそっち言ってくれるとうれしいんだけど…こっち来るだろうなぁ」

時「うちの隊をを足止めする役ならたぶん三輪隊ですね。三輪先輩のレッドバレッドがある」

虎「どうせなら、分断されたように見せかけてこっちの陣に誘い込んだほうがよくないですか？」

嵐「そうだな。賢と連携して迎え撃とう」

なんだか熟練の戦士って感じがするなぁ。

ところで、

「迅、さん。私どっちについてけばいいでしょうか～」

迅「んー、じゃあおれのほうに来る奴を何人かお願いできるか？」

「足止め程度ならたぶんできますよ」

迅「それで十分だ」

了解、とうなずく。

さっきの話から風間さんの相手をさせられるのかなぁ。

やだなぁ。

迅「お、来たな。うまいことやれよ、嵐山」

嵐「そっちもな、迅」

迅の後に続いて屋根を飛ぶ。

いやぁ、トリオン体って身軽でいいよね。

迅「いきなり風間さんや太刀川さんとやれなんて言わないよ。安心していいぞ～」

「別に私は全然大丈夫だけどねー。今の実力がどれくらいA級に通じるのか試せるチャンスだし。ほら、A級と戦えるなんてなかなかない経験でしょ？」

迅「S級に教えてもらえるってこともなかなかどころか滅多にないことなんだけどね」

「教えるっていう自覚あるなら対人戦闘訓練手伝ってくれたっていいじゃん」

迅「やだよ。一回に何十回もやれって言われても疲れるし」

それでよく師匠面できるよね。

さて、そんなことを言っていると風間さん達が追いかけてきたようだ。