拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ4)

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第２話　木霊林檎② ページ4

神「やっと話を聞いてくれるようだね。それじゃあ話をしようか」

神様(笑)がパン、と手をたたいた瞬間、場所は青空の下のバラ園になり、いつの間にか椅子に座っていた。

……。

神「で、話なんだけど…言っちゃえば本当は君が死ぬ必要はなかったんだよね」

「…はい？」

神「いや、手違いってやつさ。あそこで君は子供を救うために飛び出した。でも、死ぬはずではなかった。なのに死んじゃった。これはれっきとした違反なんだよ」

「私の人生返せ」

神「返すさ。それに日本での年内死者数10万人記念だからね」

「何それ不謹慎すぎでしょ」

神「アハハ。仕方ないじゃん。人とは必ず死に向かって生きていくんだから。さて、君の残りの人生だけど…。元の世界では過ごせないんだ。何しろ死んでしまったわけだからね」

それくらいは覚悟をしている。

問題はこれから行く世界だ。

もし、悪魔と天使が戦争を繰り返しているような世界に言ったとして、生きていける自信はないんだから。

神「そこで、君の知っている世界に飛ばすよ～。君からすると危険かもしれないけど、そこはちょっと優遇するから許してね☆」

え…え…え？

つまりは…。

危険な世界に行くと…？

え～。

「で、結局神とは何なんですか？」

神「そうさなぁ。君達人が作った概念だよ」

「…概念…」

神「そう、概念。だから君たちが思っているようなことしかできないんだよ。信じる者は救われるって言うでしょ？」

「へぇ～。これが私が見ている都合のいい夢じゃないと良いんだけどね」

神「それはないよ。絶対にね」

「そ、でも。無神論者ってところは変わらないからよろしく。神様(笑)」

「だから(笑)は余計だってば！！」

少しづつ眠くなってきたのは、次の世界に向かっている証拠なんだろう。

神「ああ、それと君が続きを進む世界は…――」

その世界の名前を聞いて、少しだけ楽しそうだと思ってしまったのは…気のせいということにしておこう。

じゃないと…、

自分が嫌になってしまうから。