拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ14)

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第12話　入隊予定ページ14

「私はね、実は近界民(ネイバー)なんだよね」

迅「…マジで？」

「マジマジ。見えてなかったわけじゃないでしょうに。で、実は25歳だった。本当はね」

迅「不本意ながらこっちの世界に来たのか…」

「そうそう、それに年齢もいじられちゃってるしさ。正直にいって一人ぼっちという奴ですわ」

迅「なるほど、家とかどうしてるの？」

「神様(笑)が用意してくれてた。学校も同じくね」

迅「神様？」

「うん。私向こうの世界で不幸すぎて死んじゃってさ。でも本来ならそこで死ぬはずじゃなかったんだって。で、現在人生やり直し中～」

迅という人物が信用できるかどうかは問題ない。

私が、誰かに知って置いてもらいたいのだ。

私がここに居るということを。

私がここで何をしていくかを。

もしかしたら、ただ一言、大変だったねって言ってほしいのかもしれない。

大丈夫？って心配してほしいのかもしれない。

そういうことができる人だ。この人は…。

迅「そっか。いろいろあるんだ。…ん？じゃあおれは林檎さんって呼ぶべき？」

「こっちでは18歳なんだって(見た目)。だからせめて呼び捨てにしてもらいたいんだけど」

迅「了解。林檎でいいんだね」

「私は迅さんって呼んだ方がいいのかな？」

迅「好きに呼びなよ。まぁ、元々年上みたいだし」

よし、他人の前では迅さんと呼ぼう。

変に関係を疑われるのも厄介だしね。

迅「じゃあ、おれの方が手続きはしとくよ。玉狛に来てくれるってことでいいんだよね」

「ん、でも大丈夫なの？私黒トリガー持ってるらしいけど」

迅「大丈夫大丈夫。実力派エリートに任せときなよ」

じゃあ、今日から玉狛で訓練とかやらしてもらおう。

とっとと正隊員になって町中でトリガー使ってもいいようにしたいしね。

迅に玉狛に案内してもらって現在、栞に眼鏡を選んでもらってる途中だ。

読心術のSEは目を合わせた人の思考が読み取れると言うものだけど、ガラス越しだと発動しないらしい。

栞「うん、こんなのどうかな？いやー、私としても眼鏡人口が増えるのは嬉しいことだよ！」

「どうぞよろしくね。栞ちゃん」

栞「栞でいいよ～。よろしくね、林檎さん！」

「私も呼びきりでいいよ」

栞「じゃあ遠慮なく」

栞に選んでもらったのは黒ぶちメガネ。

「ふむ、…なかなかいいね」

栞「似合ってるよ！！じゃあ訓練は明日からね。今日はいろいろ書いてもらわなきゃいけないことがあるし～」

「了解」