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FL「おはようございます、Aヌナ。少しお話いいですか?」
そう。
私がハンさんを担当していると必ずやってくるのが、同じくStrayKidsのメンバーのフィリックスさん。
この方も何故か私に関心があるらしい。フィリックスさんに至っては私担当ですらないのに。何で?
『おはようございます。どうかされましたか?』
FL「実は僕、今日の撮影の時に皆さんと食べようと思ってブラウニーを作ってきたんです。良ければ、Aヌナも食べて頂けませんか?」
鏡越しに彼の手元を見ると、大きなタッパーにブラウニーらしきものがたくさん詰まっている。そういえば前にもフィリックスさんからクッキー半ば強引にもらったな……
『お気遣いありがとうございます、ですがそれはメンバーの皆さんとお食べになった方が……』
FL「いや、大丈夫です!僕は、Aヌナに食べてもらいたくて」
HN「ヤーヨンボギ!今俺がヌナと喋ってたの!しかも俺もまだブラウニー食べてないから!」
FL「ジソナにはメイク終わったらあげるよ。
さあAヌナ、遠慮しないでください」
『……え?今ですか?』
何で?何で今?
なんかピックに刺さったブラウニーを持って待機してるフィリックスさんがいるんだけど。え、待ってこれどういう状況?メイクがアイドルにあーんはいくら何でもアウト案件すぎない?
FL「ほら、Aヌナ、あー…」
『っい、ただきます!』
やばい一言が聞こえる前に強引にピックを奪って口に突っ込んだ。あっぶねえ……
明らかに不服そうなフィリックスさんには見ないふりして再びハンさんのメイクにだけ集中する。
『ハンさん少し目閉じてくださいねー』
HN「はーい」
『……よし、ちょっと目開けてください』
HN「はーい……ってAヌナ、ちょっと」
『はい?……!?』
いきなり顔に手を伸ばされて、体が硬直する。
ハンさんの指はそのまま私の唇の端をなぞって、スっと戻っていった。
HN「さっきのブラウニー、付いてましたよ」
『え、ああ……すみません、ありがとうございます……っえ』
HN「うわ、こんなちょっとでもめっちゃ甘い〜ヨンボギの作るお菓子はいつも甘いんですよ」
そしてあろう事か、その指をそのままお口にインされた。えっ、これ無自覚?天然?味とか言ってる場合じゃなくない?これだからアイドルは……
何だかもうどっと疲れが出て、そうなんですねーとかしか返せなかった。
この2人は、一体私をどうしたいのだろう。
(続きます)
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るぇもん(プロフ) - 細かくて申し訳ないのですがジソナではなくジソンアだと思います… (2022年7月12日 21時) (レス) @page22 id: 32736c39e3 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - サラさん» ほんとですかまたまたお世辞がお上手なんだから、、、ちゃんと神作にできるように頑張ります、、! (2021年1月30日 19時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - いちごだいふくlikeさん» プロフィール見ました!!プロフィールから漂う神のようなお話の予感…更新頑張ってください!! (2021年1月29日 22時) (レス) id: 1943299eac (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - 1.0神無月さん» うわああ嬉しいお言葉本当にありがとうございます!!私自身まだ書けていないメンバーもいるので続き作ろうかな、と悩んでいたので嬉しいです!長編の方もありがとうございます!! (2021年1月29日 21時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - サラさん» お待たせしました!!!取り急ぎ開設したのでよければぜひお読みください!! (2021年1月29日 21時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすてい | 作成日時:2020年12月7日 15時