LK:たまに甘くて ページ18
LK「A〜〜〜〜〜〜」
『なn……ちょ、リノ、苦し、』
いきなり名前を呼ばれて何かと振り返ろうとしたら既に私の後ろに来ていたみたいで、顔がそのままリノのお腹に押しつけられる。苦しい。
LK「あ、ごめん。そのままじゃ苦しいよね。はい上向いてこっち見たまんまで、はいぎゅー」
『……どうしたの?今日めちゃくちゃ引っ付くじゃん』
LK「んー?そういう気分なの」
どうやら今日のリノは甘えたスイッチが入っているらしい。いつもはびっくりするほど塩対応なのに。
この間大学の同期に「彼氏とどうなのよ」って聞かれて日常を話したら「え?大丈夫?それ向こう付き合ってるって知ってる?」って言われたくらいだから、多分相当塩なのだろう。その同期はリノの事をこの日から岩塩系男子と呼ぶようになった。
でも。彼女である私は知っている。
このあまあまモードのリノが、恐ろしく可愛いということが。
『……あーあ、イ・ミンホさんはそういうところが狡いんですよね〜〜〜』
LK「何ですかー何がずるいんですかー?僕ちゃんと教えてくれなきゃ分からないですぅー」
『絶対分かってんじゃん』
きゅるん、と最近流行りの顔文字みたいな目をしながら見下ろしてくる彼に表では軽くあしらっているように見せているけれど心は荒れている。可愛い。可愛いんだうちの彼氏が。
『よく大学の同期に二重人格とか言われない?』
LK「そんな酷いこと言う人いないよ?」
『ああそういえば、リノが仲良いジソンくん?だっけ、あの人はリノのこと四次元って言ってたな』
LK「……ジソンね?分かった」
『何を?』
私じゃないどこかを見つめて、へっ…と笑うリノが怖い。この人裏でサイコパスって呼ばれてないだろうか。
LK「っていうかA。いつまでこんなキッチンに立ちっぱなしなの?早く俺たちの家に戻るよ?」
『ここも家なんだけどね?』
自分からこちらに来たくせに、待ちくたびれたみたいにぐいぐいと私を引っ張ってコタツへと押し戻す。私はあったかいミルクティーをちゃんと2人分作ってたっていうのに。
(続きます)
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るぇもん(プロフ) - 細かくて申し訳ないのですがジソナではなくジソンアだと思います… (2022年7月12日 21時) (レス) @page22 id: 32736c39e3 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - サラさん» ほんとですかまたまたお世辞がお上手なんだから、、、ちゃんと神作にできるように頑張ります、、! (2021年1月30日 19時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - いちごだいふくlikeさん» プロフィール見ました!!プロフィールから漂う神のようなお話の予感…更新頑張ってください!! (2021年1月29日 22時) (レス) id: 1943299eac (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - 1.0神無月さん» うわああ嬉しいお言葉本当にありがとうございます!!私自身まだ書けていないメンバーもいるので続き作ろうかな、と悩んでいたので嬉しいです!長編の方もありがとうございます!! (2021年1月29日 21時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - サラさん» お待たせしました!!!取り急ぎ開設したのでよければぜひお読みください!! (2021年1月29日 21時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすてい | 作成日時:2020年12月7日 15時