24日目 ページ26
｢うへぇ…最近めっちゃ客入るじゃん。なんで？｣
｢マジフト大会に向けてモストロ・ラウンジの宣伝に普段より力を入れているからでしょう｣
｢みんな暇じゃね？｣
｢ま、お客様が来るのはいいことです。アズールも奥で満足気ですし｣
｢ぷよぷよタコちゃんのくせにウツボ使いが荒ェ…｣
うがぁーとカウンターの下で項垂れるフロイドの相手をしながら、ドリンクを作る。期間限定メニューのサッパリとしたドリンクはマジフト大会に向けてのハードな練習こなした後の1杯に丁度いい。ついでに綺麗な青はマジカメ映えもすると好評。その為今日何回目か分からない程にはそのドリンクを作っていた。自分も少し飽きてきたのだから、フロイドは当然嫌になっているのだろう。いわゆるヤンキー座りをして、ぶーたれているフロイドに彼のお気に入りを1杯作ってやると、チビチビとそれを飲み始めた。
｢A、これ3番テーブルにお願いします｣
｢おっけ〜｣
パタパタとすっかり慣れた様子で此方へ駆け寄ってくるA。走り込みをしたらしい彼女は走る事も出来るようになっていたが、それでも他のオクタヴィネル寮生の1年生に比べるとやはり歩行は下手だ。
彼女のために特別に作ったモストロ・ラウンジの女性用制服のスカートがふわりと揺れて、クラゲの姿を思い出させる。そして制服を着たAは案外人気らしく、それ目当てにラウンジに足を踏み入れる阿呆な輩…いえ、怖いもの知らずのお客様もいらっしゃるとか。
｢5番テーブルからオーダー。期間限定ドリンク2杯だってぇ｣
｢かしこまりました｣
｢…ジェイド、フロイドは？｣
カウンター越しに首を傾げるAに指で下を指す。すると彼女がうーん、と小さい体で背伸びをしてこちら側を覗こうとするので、思わずフッと笑ってしまった。
あーフロイド、ドリンク飲んでる。わー！クラゲちゃん、声がデカいってぇ！アズールには内緒にするから私にも頂戴。
そんな会話の応酬に、また笑いが漏れる。オーダーのドリンク2杯を手早く作り終わし、他の寮生にそれを運ぶよう指示する。そして空のグラスを取り出して、今度はAの好きなドリンクを作る為に冷蔵庫を開けた。
｢ねぇジェイド、今作ってるの私の？｣
｢えぇ。Aはよく働いてくれてますし、これはサービスです｣
作り終えたドリンクの上にアイスを添えてやるとパアッとAの顔が輝いた。瞬時にクラゲちゃんずるーいと下から抗議の声が上がったがそれは無視した。
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あいむ(プロフ) - ラムさん» コメントありがとうございます〜！！ご期待に応えられるように頑張りますm(_ _)m (2020年5月16日 23時) (
レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年5月13日 21時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 面白い (2020年5月13日 16時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - なづななさん» コメントありがとうございます！！にやけられるものになっていて安心しました(？)ラギーとトレイ先輩いいですよね。。ラギーは可愛いし、トレイ先輩はあの優しげな感じなのにしっかりヴィランって所が最高です...。ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年4月28日 17時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
なづなな - とっても面白いです！フロイドが大好きなので、にやけながら読ませて頂いてます。あとはラギー君とトレイ先輩も好きです！体調などに気を付けてこれからも頑張って下さい！応援していますっ！ (2020年4月26日 0時) (レス) id: c89830493e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいむ | 作成日時：2020年3月23日 0時
