16日目 ページ18
「おやおや…」
「まったく、、」
放課後、姿の見えないフロイドとAを探し回っていたジェイドとアズールだったが、2人はとうとう見つからず、仕方なくラウンジへ来てみればどうだろう。2人仲良くソファで寝息を立てているではないか。これにはアズールも頭を抱えてしまう。
「ジェイド、2人を起こしてラウンジの開店準備をしておいてください…。僕はVIPルームの準備をしますから」
はぁ、とため息をついてアズールはVIPルームの方へと歩いていった。
分かりました、とその背中に返事をして、あの人も大変だ、と他人事のよう笑んだ。
さて、アズールの事を他人事のように笑っていたジェイドだが、そのアズールに2人を起こすよう言われている。この2人を起こすのには些か体力がいる。ついでに気力も。
2人が寝ているソファへと近づき、まずは手始めに、と軽くユサユサとフロイドの体を揺らしてみる。当然この程度では起きてくれるわけもない。次に、もう少し強めに揺らしてみる。それでも反応はない。
「うーん、困りましたね」
少し考えた後、ターゲットをフロイドに抱かれているAの方へとシフトチェンジした。ポンポンと肩を叩き、その体を揺らして、起きて下さい、と声をかける。
すると、こちらは少しばかり反応が。うーん、と声を漏らした。意識が夢の世界から戻ってきている証拠だろう。
「A、起きて下さい」
肩を叩く力を少しばかり強くすれば、うー、、とまたしても反応あり。
しかしそれでもまだ起きようとはしないらしい。
ならば。
Aの耳元にかかっていた髪を退けて、まるで内緒話をするように、口を耳元へと持っていく。
そして。
「……A、起きないと食べてしまいますよ」
「ヒイッ」
ビクンっと1度体が大きく反応し、その目が開かれると、ガバッと上半身を起こした。大きく見開かれた瞳は、それでもまだ上手く状況を読み取れないらしく、2度3度宙を泳いだ。そして、傍に立つジェイドを見つけると、パチクリと数回瞬き。
「ジェイド、、??」
「おはようございます」
ニコニコと笑いながら挨拶をするジェイドに、流石のAも状況が飲み込めたのか、みるみるムスッとした表情へと変わっていった。
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あいむ(プロフ) - ラムさん» コメントありがとうございます〜!!ご期待に応えられるように頑張りますm(_ _)m (2020年5月16日 23時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年5月13日 21時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 面白い (2020年5月13日 16時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - なづななさん» コメントありがとうございます!!にやけられるものになっていて安心しました(?)ラギーとトレイ先輩いいですよね。。ラギーは可愛いし、トレイ先輩はあの優しげな感じなのにしっかりヴィランって所が最高です...。ありがとうございます!頑張ります!! (2020年4月28日 17時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
なづなな - とっても面白いです!フロイドが大好きなので、にやけながら読ませて頂いてます。あとはラギー君とトレイ先輩も好きです!体調などに気を付けてこれからも頑張って下さい!応援していますっ! (2020年4月26日 0時) (レス) id: c89830493e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいむ | 作成日時:2020年3月23日 0時