11日目 ページ12
「それ、どうしたんだ？」
デュースの問い掛けに、Aは何のことかと首を傾げた。
「それ、、首のところ、何か赤く、、」
よく見ようとAに近づく。そして気付いた。Aの白い首筋に楕円状に並ぶ、赤い痕。それは何やら歯型のようなものだった。思わず、へ、、と2人から腑抜けた声が出た。
「あー、それね。フロイドに噛まれた」
「は、、かまれた…？」
「うん。でも、もうそんな痛くないよ」
血も出てないし、となんでもないように首の辺りを触った。
「いや、え、、？」
困惑する2人にAは、何をそんなに驚いているのかと、またしても小首を傾げる。
「フロイド、って、、幼馴染だよな？？幼馴染って、えっと、噛む、ものか、、？？」
デュースがそう問いかける。少なくとも自分の知識や経験からはそんな事は無いはずである幼馴染という関係に頭がグルグルする。
「さぁ。陸の事は分かんないけど、ちっちゃい時からそうだったよ」
「へ、へぇ、、」
Aがあまりにも普通に話すものだから、海のヤツらはそれが普通なのか？と2人は顔を見合わせた。
「あ、お腹空いた。私、寮に戻る。また明日ねぇ」
これありがと、とデュースに借りたタオルを返すとAは相変わらずゆっくりとグラウンドから去っていった。
ーーーーー
「クラゲちゃーん！おかえりぃ」
Aが寮に帰ると、ガバァっとフロイドが彼女に抱きついた。
「運動してきたの？ちょっと汗の匂いがする。あれ、珍しく髪も縛ってんの？あは、かわいー」
「う、、な、なんか上機嫌だね、フロイド」
ギュウギュウと締め付けられる感覚に息が詰まる思いもしつつ、立て続けに話しかけてくるフロイドに頬が緩む。
「わっ？！」
突然地面が遠くなり、ふわっと宙に浮く感覚。フロイドはAを抱き上げると、ソファへと運んだ。彼女を優しく降ろすと、自分もその隣に座るとまたギューッとAを抱き締める。
「ねぇクラゲちゃん、髪、ずっと縛ってなよ」
「？どうして…？」
「えー秘密」
面白そうに細められた目は、彼女の首へと視線を動かした。そこには自分がつけた赤い痕。髪を結んでいる事で顕になるそれは、まるでこの子は自分のモノだと周りに誇示しているようで気分が良い。知らぬ知らぬに口端が上がっていく。
思わず抱きしめる力を強めると、またAは少し苦しそうな声を出した。
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あいむ(プロフ) - ラムさん» コメントありがとうございます〜！！ご期待に応えられるように頑張りますm(_ _)m (2020年5月16日 23時) (
レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年5月13日 21時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 面白い (2020年5月13日 16時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - なづななさん» コメントありがとうございます！！にやけられるものになっていて安心しました(？)ラギーとトレイ先輩いいですよね。。ラギーは可愛いし、トレイ先輩はあの優しげな感じなのにしっかりヴィランって所が最高です...。ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年4月28日 17時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
なづなな - とっても面白いです！フロイドが大好きなので、にやけながら読ませて頂いてます。あとはラギー君とトレイ先輩も好きです！体調などに気を付けてこれからも頑張って下さい！応援していますっ！ (2020年4月26日 0時) (レス) id: c89830493e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいむ | 作成日時：2020年3月23日 0時
