10日目 ページ11
「お待たせデュース…あれエース？」
「よっ！」
「遅かったな」
ジャージに着替えグラウンドに向かうと、そこにはデュースだけでなく同じくジャージ姿のエースもいた。
「なんでエースもいるの？」
「おもしろそーだったから！お前、上手く歩けないんだろ？」
「まさか私の歩き方笑いに来たの、？」
「いや、そーゆーわけじゃねーよ？！」
「笑ったら許さないから」
口元をキュッと結んで、少し睨むようにエースを見れば彼はギョッとしてたじろいだ。
「さて、今日はとりあえずぐるーっと校内一周するか。最初だしゆっくりめでいこう」
「おっけー。頑張ってついてこいよ！A！」
「う、頑張る…」
軽く準備運動を済ませ、3人は走り出す。流石は陸上部とバスケ部。デュースとエースは軽い足取りで走っているが、Aはやはり足元が覚束無い。集中して足元をじっと見ながら走っている。
「あんま見過ぎない方が案外走れるんじゃね？」
Aのあんまりな様子にエースが声をかけた。
「で、も、、足がこんがらがっちゃう」
「大丈夫だって」
「周り見ながら走ろうぜ。せっかく景色が変わんだからさ」
2人にそう言われ、恐る恐る足元から視線を外す。しかし、いつ転んでしまうかも分からない状態に、やっぱり怖い、とすぐに下を向いてしまった。
「なんだよビビりだなぁ。転んだって大丈夫だろ」
そんなんじゃ何時まで経っても上達しねぇぞ〜とAを茶化す。
「これから慣れていけばいいだろ。そのための練習だしな！」
デュースがそうフォローをいれると、Aはこくこくと頷いた。
たっぷりと1時間、最早最後の方は走っていたとはいえないペースならがらも、3人はグラウンドに帰ってきた。
「はぁ、、疲れた…」
「お前体力もねぇのな。これ位でへばんなよ」
「陸って息がしづらいのね…」
ムッとした表情のAの頬に薄らと汗が滲む。
「タオル使うか？」
はい、とデュースがタオルを手渡した。ありがとうとそれを受け取り、ぱぱっと汗を拭く。
「あつい…ジメジメしてる…」
「上脱げば？中に半袖着てるんだろ？」
「そーする…」
ゴソゴソと上着を脱いで、腰の辺りに結ぶ。ついでに手首からヘアゴムを取ると後ろ髪を軽く結った。
「…ん？」
Aが髪を縛ったことであらわになった首元。そこには赤い何かがあった。それに気付いたのはエース。デュースにそれを言うと、彼も首を傾げた。
「それ、どうしたんだ？」
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あいむ(プロフ) - ラムさん» コメントありがとうございます〜！！ご期待に応えられるように頑張りますm(_ _)m (2020年5月16日 23時) (
レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年5月13日 21時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 面白い (2020年5月13日 16時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - なづななさん» コメントありがとうございます！！にやけられるものになっていて安心しました(？)ラギーとトレイ先輩いいですよね。。ラギーは可愛いし、トレイ先輩はあの優しげな感じなのにしっかりヴィランって所が最高です...。ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年4月28日 17時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
なづなな - とっても面白いです！フロイドが大好きなので、にやけながら読ませて頂いてます。あとはラギー君とトレイ先輩も好きです！体調などに気を付けてこれからも頑張って下さい！応援していますっ！ (2020年4月26日 0時) (レス) id: c89830493e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいむ | 作成日時：2020年3月23日 0時
