20決起ルーキーズ！ ページ47
＜図書室＞
「なるほど、そんなことが…。」
少女達の話を聞いてクロウリーが考える素振りをする。果たして本当に考えているのか、はたまた考えているフリをしているだけなのか、クロウリーのみぞ知る所である。
「首輪を外してくれと謝るのも嫌だけど、穏便に寮長を説得できる気もしない、と。」
意外としっかり話を聞いていたらしい。
「まぁ、そんなとこ。」
「正確には、謝るのが嫌なんじゃなくて謝っちゃいけない気がするんですよ。ここ大事。」
エースは不機嫌そうに頷くが、少女が食い下がった。別に頭を下げるくらいなら少女にとって痛くもかゆくもないのだ。ただ、それがリドルのためにならないと判断しただけの事。
喧嘩を売るだけの理由と大義はこちらにはあるのだ。
「あ、そうですか。うんうん。ちゃんと考えていて偉いですね〜。」
「喧嘩売ってます？」
「しかし、そうですねぇ。」
「また無視した！ジーザス！」
あらぶる少女を無視してクロウリーは話を続ける。今度こそ握った拳を振りかざそうとした少女をデュースが必死に止めていた。
ちなみに、グリムは「一発いくんだゾ。子分。」と思っていた。
「そんなに寮長とウマが合わないというのなら、転寮するという選択肢もありますが…ただし、今の寮は魂の資質によって闇の鏡が選んだものですから、変えるとなるとかなり面倒な手続きや儀式が必要になりますよ。」
クロウリーは視界の隅で暴れる少女をスルーして話を進めた。
「転寮かぁ。でもそれって、アイツに負けて逃げてるカンジがしてスッキリしねぇなあ。」
しかし、エースは却下した。
エースにとってリドルに負ける、或いはリドルから逃げるようなことは絶対に避けたいらしい。
「ふむ。」
エースの解答にクロウリーが一度頷く。そして、にこやかな顔(多分)になると＿
「ではローズハート君に決闘を申し込んで君が寮長になっちゃえばいいんじゃないですか？」
と、爆弾発言をあっさりしてしまった。
「「「えええええ〜！！？？」」」
これには流石に一同驚き。
図書室であるにもかかわらず大声を出してしまった。
「こらっ！声が大きい！」
クロウリーは慌てて小声で注意をするが遅かった。
そもそも、
「学園長が変な事言うからだろ。」
「クロウリーさんが衝撃的な事言うからですよ。」
である。
エースも少女も小声だが、驚きと興奮は抑えられていなかった。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
