18突然アドバイザー！ ページ39
＜ハーツラビュル寮-薔薇の迷路＞
クソガキ一同は寮から追い出されてしまい、鏡の間へ向かうために薔薇の迷路を歩いていた。
「あーくそっ！腹立つ！あの赤毛のちび暴君！自分がハートの女王にでもなったつもりかよ！」
「寮長に逆らって追い出されるなんて…どんどん優等生から遠ざかってる。」
「うぅ…首輪が苦しくて重たいんだゾ…。」
上からエース、デュース、グリムの呟きだ。
エースはえらくご立腹のようで。
デュースは落ち込んでしまっている。
グリムは本気で苦しそうだったので、少女はグリムを抱き上げて少しでも楽になるようにしてあげていた。
＿これからどうやって解決していこう。
少女が作戦を考えようとしているとどこからか気配がした。
そして＿＿
「その首輪の重ねづけ、イカしとるにゃぁ〜。」
「「「「うわっ！！？」」」」
少し上の方から声がする。
声の方を見ると、顔だけが宙に浮かんでいた。
「ふぎゃー！！生首お化け！」
「悪霊退散！悪霊退散！」
「ちょ、A！首が締まる！」
「うわっ！エース、僕を巻き込むな！」
グリムは少女に必死にしがみつき、その少女は叫びながらエースにしがみついている。
襟元を掴まれ苦しそうにしているエースはデュースを道連れにしていた。
うん、カオスだ。
「おっと。身体を出すのを忘れとったわ。」
しかし、突然出てきた青年が呑気にそう呟くと、徐々に身体が見えるようになってきた。
それを見て、少女は目を見開く。
紫とピンクが混ざったような髪の毛に、猫の耳＿
まるで＜チェシャ猫＞だ。
「な、なんだ。ちゃんと身体もあるんじゃないか。…君は？」
デュースが胸を撫でおろしながら問いかける。
「俺はアルチェーミ・アルチェーミエヴィチ・ピンカー。猫の様な、人の様な魔力を持った摩訶不思議なヤツ。」
すると、青年もといアルチェーミ・アルチェーミエヴィチ・ピンカーは快く名乗ってくれた。
「アルチェ…何だって？」
「アルチェーミ・アルチェーミ・江口・ピンカー？」
エースと少女は名前を呼ぼうとしたのだが…一回では覚えられなかった。
少女、おしかったよ。
江口じゃなくて、エヴィチ。
エースと少女が噛み噛みで必死に名前を呼ぼうとしていると、それが面白かったのかアルチェーミ・アルチェーミエヴィチ・ピンカーは楽しそうに笑いながら
「みんなチェーニャって呼ぶかねぇ。」
と愛称を教えてくれた。
もっと早くに教えて欲しかった。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
