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「女王の法律を侮辱するのかい！？君は！」
「えぇ。だって、私この世界の人間じゃありませんし。価値観を強要するのはやめていただきたい。女王の法律？馬鹿馬鹿しい。ルールとは本来、生活を豊かにするためにあるべきものだ。」
少女の言葉を受けて、リドルが更に顔を赤くして声を上げる。
それに対して、少女は冷たい表情を浮かべていた。
「Aの言う通りだ！他の奴らも、魔法封じられるのが怖くて言い出せないけど、こんなのおかしいと思ってるんだろ！？」
後ろにいたはずのエースは少女と肩を並べて立って、声を上げた。
少女がチラリと周りを見渡すと、
「いや、僕たちは…」
他の寮生は怯えて縮こまってしまっている。
そんな寮生たちに、
「へぇ、そうなのかい？」
リドル寮長の止めが刺さった。
＿あっちゃ〜。
と少女はおでこを抑える。
「と、とんでもありません、寮長！」
「すべては寮長のご決断次第です！」
当然、リドルの言葉に逆らえるはずも無く、寮生はリドルに返事をする。
「そんなぁ〜。」
「チッ…日和やがって。ダッセ―。」
寮生の反応にグリムは嘆き、エースは機嫌を悪くした。
「ボクが寮長になって１年。ハールラビュル寮からは１人の留年者・退学者も出していない。これは全寮内でハーツラビュルだけだ。
この寮の中でボクが一番成績が優秀で、一番強い！
だから！ボクが！一番正しい！口答えせず、ボクに従っていれば間違いないんだ！」
リドルはここぞとばかりに声を上げる。
まるで、これ以上口を開くなとでも言いたげに、少女の目をまっすぐ見ながら。
「そんな…」
デュースが悲痛の声を上げる。
少女は一歩前に出た。
「では、口答えした私の首もはねますか？」
「ボクだって、やりたくて首をはねているわけじゃない。お前達がルールを破るからいけないんじゃないか。」
「そのルール自体がおかしいと私は言っているんです。」
少女の言葉にリドルは更に機嫌を悪くする。
自分は正しいはずなのに、真っすぐ目を見て反論している少女を間違いだと言い切れない自分が出てきたのだ。
「・・・。」
そんなリドルをトレイは１人、怪訝そうな表情で見つめた。
まるで何かを心配するように。
まるで、自分の無力さを嘆くように・・・
「もういい！ボクに従えないのなら、まとめて首をはねてやる！」
リドルはもう我慢ならないと杖を振り上げた。
＿ボクは絶対に正しいんだ！
そう、心で叫びながら。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
