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「リドル先輩、貴方のしていることはハートの女王の法律以前の問題です。」
「君は何をお言いだい！？ボクはルールに従っているだけだ！問題なんてあるはずが無い！」
少女の言葉に、顔を怒りで真っ赤にしたリドルが反論する。
そんな言葉を聞き流しながら、少女は１歩１歩リドルに近づいた。リドルが戸惑うのを無視して、マロンタルトの入った箱の前でしゃがみ込む。
「リドル先輩は知ってますか？どうして、マロンタルトにしようとトレイ先輩が言ったのか。エースが魔法の使えない中、どんなに頑張ったのか。ご自分が今、どれほどのものを投げ捨てたのか。」
少女はそう言いながらゆっくり箱を開ける。中には予想通りぐちゃぐちゃになってしまったマロンタルトがあった。
少女は上のクリームを指で掬うと口に持って行く。
「…こんなに美味しいのに。
リドル先輩、人の思いを踏みにじってまでこんな可笑しなルールに従うんですか？」
そう言った少女の目にハイライトは無かった。
「…そうだよ。さっきから聞いてりゃ、おかしなルールばっか並べやがって。馬鹿じゃねーの。」
先ほどまで少女の威圧に気圧され、見てるままだったエースがもう我慢ならないとばかりに声を上げる。
「…馬鹿、だって？」
リドルはエースの言葉に眉をピクリと動かした。
エースの言葉によって、止まっていた時が動いたかのように周りの生徒が動き出す。
「ちょ、ストップ！それは言っちゃダメなヤツ。
あとリドルくんも、コイツらまだ入学したてほやほやの新入生だからね。」
ケイトが焦るようにリドルに近づき、機嫌を取り始める。
しかし、悪ガキ２人と相棒１匹、怒る少女が止まるはずが無かった。
「いーや言うね。そんなおかしなルールに従ってタルトを捨てるなんて馬鹿だって思うだろ。ふざけんなよ。」
「俺もエースに賛成です。勿論、ルールは守らなければいけないものだとは思いますが…流石に突飛すぎる！」
「食べ物を無駄にしてはいけないと習わなかったんですか？」
「食べ物の恨みは強いんだゾ！」
上から、エース、デュース、少女、グリムだ。
それぞれの不満を正直にリドルにぶつける。
「ボクに口答えとは良い度胸がおありだね。いいかい、小さなルール違反が大きな問題に繋がるんだ。」
「確かにルールは守るべきだ。しかし、守るべきルールがおかしければそれは正しさでは無く、傲慢です。
こんなただ１人の人の我侭を満たすためだけの様なルール…おかしいですよ。」
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
