17失態レセプション！ ページ34
＜ハーツラビュル寮-パーティー会場＞
「ちょっと待てよ！そんな無茶苦茶なルールがあるか！」
エースは不満をぶつけるように声を上げる。
「そうだゾ！捨てるくらいだったらオレ様が食う！」
「食べるっつったって…きっとぐちゃぐちゃだぞ？グリム。」
「３秒ルールってヤツなんだゾ。」
「確かに…箱に入っているし大丈夫か。」
グリムがプンプンしているのを抱き上げてデュースが注意する。
でも、箱に入っている奴だし大丈夫か、とデュースも頷いた。
「寮長、申し訳ありません。マロンタルトを作ろうと言ったのは俺です。」
「そうそう！まさかそんな決まりがあるなんて全然思ってなくて！」
そんな１年問題児トップ３の前にかばうように立って、トレイとケイトが弁明してくれる。
その背中は、少女よりも年下のものだというのに逞しく頼りになる背中だ。
「作ったことが重要なんじゃない。今日！今、ここに！持ち込んだこと＜だけ＞が問題なんだ！」
しかし、リドルの怒りは収まってくれなかった。
タルトを地面に投げ捨てたことを悪びれもせずに、ルール違反をしたことに怒り散らす。まるで理性が感じられない。
エースやデュースだけでなく、トレイやケイト、その他の寮生たちですら違和感を覚え固唾をのんだ。
＿＿ザッ
一瞬静まった時エースとデュース、グリムの後ろから足音が聞こえる。
誰の足音かなんて振り返るまでも無くわかった。足音が近づくたびに増していく後ろからの圧にエースとデュースは空を見上げた。
グリムは縮こまってデュースの胸に顔を埋める。
＜Aは怒ると怖い。＞
これは２人と１匹の共通認識だった。
後ろの圧は少女のもの。そして、その怒りが向けられているのはリドル。
２人と１匹は何故かリドルの事をざまぁみろと思う前に同情した。
圧が２人と１匹の横を通り過ぎる。
＿＿ザッザッ
ゆっくり一歩一歩歩く足音に、トレイとケイトも振り返る。
＿…Aか？
＿えっ、こっわー。
２人は少女を視界に入れた瞬間、背筋を凍らせた。
少女はそんな２人の間を縫ってリドルの前に立つ。
「頑張って作ったのに、その言い方はいかがなものでしょうか？」
１番前に立ち、リドルと顔を合わせると、少女はニッコリと笑う。その声色はとても冷たく、リドルを突き刺した。
リドルはそんな少女の圧に驚いたのか、声が出ない。
「リドル先輩、貴方のしていることはハートの女王の法律以前の問題です。」
少女はまっすぐリドルの目を見て言い放った。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
