14-番外編 ページ23
「ただいま〜。」
少女はオンボロ寮のドアを開けて無意識に挨拶をする。
まぁ、返事など帰ってくるはずが無いのだが。
「お邪魔しま〜す。」
「お、お邪魔します。」
エースとデュースもオンボロ寮に足を踏み入れる。
「邪魔すんなら帰ってや〜。」
そんな２人に、少女は楽しそうにそう返す。
まぁ、オオサカのノリなどわからない２人はきょとんとするだけなのだが。
少女は談話室に入ると、
「エース、デュース。帰って早々疲れてるかもだけど、談話室の掃除を頼んでも良い？」
と、まだ少し埃っぽい談話室を見て苦笑いをしながら依頼する。
その表情は良い返事を期待していないようだ。
まぁ、ナイトレイブンカレッジの生徒だ。
すんなりと受け入れてもらえるはずが…
「しゃーねぇな。」
「勿論良いぞ！」
無いと思っていたのだが、意外なことにすんなりと掃除を頼まれてくれるらしい。
「え。良いの？」
少女は間抜けな声を出す。
本気で驚いている表情だ。
「お世話になるわけだし、これくらいやるけど。」
「そうだな。当然だ。」
「え〜、何。おねぇさん感激。」
エースとデュースの成長に少女は目を潤ませながら、キラキラした目で２人を見る。
「何ッだよ！その目！」
エースは少しあらぶりながらも、モップと箒を手に持っていた。
デュースは魔法で掃除をしてくれるらしい。
魔法って、便利ね。
「グリムはお風呂の掃除をお願いしても良い？」
「えー、嫌なんだゾ。」
「今日の夕ご飯は特別にツナ缶も付けちゃうよ？」
「オレ様に任せるんだゾ！」
「いってらっしゃーい！」
少女はもうグリムの扱いをマスターしたようだ。
グリムはお風呂場に走っていった。
少女は一度自室に戻り、荷物を全部置くとラフな服装に着替え、キッチンに移動する。
＿今日は…カレーで良いか。
少女はクローリーから支給されたエプロンを身につけると、気合充分でジャガイモに手をかけた。
それぞれが仕事をしてから20分ほどたった頃＿
「何か良い匂いしねぇ？」
談話室にいたエースは、キッチンの方からする良い香りに目を輝かせる。
「あぁ、確かにカレーの匂いがするな。」
デュースもコクコク頷きながら目を輝かせる。
「Aはオレ達に仕事押し付けて何するんだろって思ってたけど…晩飯作ってくれてるんだな。」
「あぁ。お腹がすいていたからありがたい。」
２人はカレーの匂いに触発されたのか、気合を入れ直して掃除に励んだ。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
