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「良いですよ。」
少女が答えるとケイトは嬉しそうに笑うが、
「お前はだーめ。」
トレイに止められてしまった。
「だーめ」の言い方にトキメキを感じる。
「ちぇ。さげぽよ。」
「ふふ。今回は残念だったけど…ケイトくん、いつでも遊びに来てくださいね。」
「いいの？行く行く〜。」
ケイトをフォローするように少女が微笑みかけると、調子者のケイトはすぐに元気を取り戻すのだった。
トレイはそんな2人を見て微笑むと、少女に近づき
「じゃあ、A。ウチのが２人も邪魔して悪いが、明日までよろしくな。」
と少女にお願いする。
「はい。責任もって預かります。」
少女はそれに対して敬礼して見せた。
「明日は『なんでもない日』のパーティ。
絶対、この首輪を取ってもらうからな！見てろよ！寮長！」
エースの気合の入った声を最後に、マロンタルト会はお開きになった。
＜ハーツラビュル寮ー談話室＞
ケイトとトレイが寮に戻ると、
「トレイ先輩、ケイト先輩！あぁ、よかった。やっと帰って来てくれた！」
寮生が２人の元へ焦ったように駆け寄る。
「どうかしたのか？」
トレイが優しく問いかけると、
「ハートの女王の法律第256条『夜８時過ぎに蜂蜜入りのレモネードを飲んではならない』
に違反した寮生10人が、リドル寮長にまとめて首をはねられてしまって…」
寮生がおずおずとしながら事情を話す。
それを聞いたトレイとケイトは、怪訝そうな表情になる。
まぁ、良い話ではないな。
寮生は２人を見て安心したのか、自信の顔を抑えながら、
「僕、…僕、もう嫌ですこんな生活！
わけわからないルールでがんじがらめ…。別の寮に転寮したいっ…うぅ。」
と愚痴のような弱音を吐いた。
ルールに縛られすぎると人間はおかしくなる。
こんなに細かいルールがあったら
何をしてもルール違反になるのではないかと錯覚してしまう。
きっとこの寮生はトレイたちが帰ってくるまで心細かったに違いない。
「もう大丈夫だ。俺が寮長に話をしてくるよ。お前達は部屋に戻ってろ。」
トレイがそんな寮生に優しく微笑みかける。
いや、正しくは微笑みかける事しか出来なかった。
「…はぁ。じゃ、オレは女王様のご機嫌取りのためにお茶でも淹れてきますかね。」
「悪いな、ケイト。
そうだ、紅茶は避けてハーブティーにしてくれ。確か、第153条で夜のお茶について決められてたはず…」
「あいよ、オッケー。」
＿＿ポタッ…ポタポタ
ナニかが落ちた音が響いた。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
