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シルクside ページ8

シルクside

「お前ら付き合ってるの?」

買い出しをかけた勝負に俺が勝ち、
マサイが渋々買い出しに出ると
眠そうに目をこするAに問いかける。

「んーん。マサイとはコンビ結成したよー」

「コンビ?」

「…シルクロードを支え隊?」

「なんだそりゃ」

両片想い状態から進展はないのか。
少しがっかりした気分だ。

「…もう15の時とは違うんだし、告白してもいいんじゃねーの?」

あの頃とは違い、Aもマサイも大人になった。
Aが恐れていたようなことは起きないと思える
何よりお互いを思いやる想いの深さを見て
そろそろくっついても良いはずだと思える。

「…リーダーとして、それは許可できる?」

「告白に俺の許可はいらないだろ。
まあ、みんなに相談とか報告は欲しいけど」

隠れて付き合うとかは嫌だが、恋愛は個人の問題だ。
みんなもこの2人のことは祝福するだろう。

「…わかった。みんなに相談してから、ちゃんと告白する」

「おう。手応えありそうか?」

マサイの気持ちにそろそろ気付いているのだろうか
Aはマサイと違ってすごく鈍感ってわけじゃない
好意はさすがに気付いているだろう

「最近はね、ちゃんと異性として見てくれてると思う。
ちょっと脈アリってやつ?」

照れたように微笑むA。
可愛くて思わず頭を撫でてしまう。

「よかったな」

「うん。あ、今日はマサイが戻ってきたら帰るね」

「おう。…ん、ちょうど帰ってきたんじゃね?」

玄関からガチャガチャと鍵を開ける音がすると
ほんとだ、とAが立ち上がる

「じゃあシルク、いろいろ頑張ろう!またねー」

Aが玄関に向かうと、また鍵の音がする。
Aを家に送るのだろう。上の階だと言うのに。


(俺も恋してぇ)


しばらく経つと玄関が開く音がし、
困惑した顔つきのマサイが入ってくる。

「…Aとなんかあったん?」

「いや、なんか…いつか俺に告白したいって…
振られたら相談に乗ってくれって…??」


みんなに相談って、本人も含むものなのか?

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設定タグ:マサイ , フィッシャーズ , Fischer's   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月16日 17時

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