・ ページ45
旅行1日目の今日は、
2班に別れて行動してる。
わたしの班はモトキ、ザカオ、ダーマと4人で
観光しながら緩めの動画を撮って行く予定だ。
駅前のコインロッカーに大きい荷物を預け、
最初の目的地に向かうために歩きはじめる。
「ダーマ、点呼」
ダ「だいたい4人いたわ」
「ご苦労、じゃあ行くぜっ」
ダ「それでいいのかよ」
「今回はちゃんと班長やるから、ついてきてね」
胸を張って言うと、ダーマにため息をつかれる。
モ「あ、結構近いんだな」
一面に花畑が広がる公園に到着し、ゆる撮影を始める。
モ「…マサイときた方が良かったんじゃね?」
ザ「確かに。ここで何撮影すればいいかわかんねぇ」
「みんなで花を愛でればいいんだよ」
ダ「おい、レクレーション係。どうにかしろ」
ザ「えー…あ、あっちにこども向けのアスレチックあるからあれやるか?」
ザカオの提案にモトキが少し嬉しそうな顔になる。
21才児たちが全力でアスレチックで遊ぶ映像を収めた後、
ベンチに座り、一旦カメラを止める。
ザ「ごめん、流石に疲れた」
ダ「俺も。本肝兄妹の体力についていけねぇ」
正しくは従兄弟であり、叔母甥だが。
「じゃ休憩ね。モトキは平気?」
モ「まだ平気、飲み物買いに行ってくる」
モトキが駆け出し、ダーマとザカオがベンチで寝そべる。
ダ「この後どこ行く予定なんだ?」
「観光向けの通りで昼食を食べてから、
駅前のホテルにチェックインです」
ザ「よかった…」
「ホテル着いたら夕食まで各々自由行動です」
ダ「…もしかして部屋割りも決まってんのか?」
「当たり前でしょ?」
脳内のしおりから部屋割りを報告していく。
ダーマとシルクとザカくんとダホちゃん
マサイとモトキとぺけたん
わたしはもちろん1人部屋だ。
「…って感じだけど、まぁ男子間の部屋の移動は自由としましょう
女子の部屋に遊びに行ってはいけませんよ?」
ダ「アホか」
ザ「さすがにAの部屋行ったらマサイがなぁ…」
「まず女子部屋と男子部屋の間はシルク先生が見張ってるので」
ダ「…設定凝りすぎだろ。
モトキ、Aをどーにかしてくれ」
モ「…うちの妹が迷惑かけてごめんな」
飲み物を買って戻ってきたモトキが謝る。
「…お兄ちゃんはダーマの味方なの?」
首をブンブンと横に振るモトキを見て
ダーマが舌打ちし、ザカオが爆笑する。
モトキは戸籍上の叔母に弱い。
61人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月16日 17時