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シルクside ページ44

シルクside


動画撮影を兼ねた旅行当日。
集合場所に着くと、2班に別れる。
もともと、メインでの案件組とセカンダリの観光組に別れると聞いていた。

リーダーである俺はメインの案件組。

班のメンバーは
マサイ、ぺけたん、ンダホ。
Aは観光組の様だ。

「なぁ、なんでお前ら別行動なの?」

今回の旅行の計画はAとマサイが立てた。
撮影を含んでいるとはいえ、付き合って初めての旅行をわざわざ別の班で過ごす意味がわからない。

「あー…シルク以外の班決めがあみだくじだからな」

「あみだくじ?」

「フィッシャーズでの旅行だから、
自分のやりたい放題やるのは違うらしい。
だから運にかけるって言って、こうなった」

「…2人とも運悪いな」

二分の一の確率を外したのか。
相変わらずAのこだわりは意味がわからない。
Aとマサイが同じ班でも誰も文句は言わない。

「あ、ちなみにAと俺で班決めあみだくじの動画も撮ってるから」

「…なぜ?」

「メンバーの不仲説とか俺らの破局説が流れないようにだってさ」

Aは最近、ガチのYouTuberだな。
抜けてるくせに、抜かりない。

「マサイは他の男とAがいるの嫌じゃねぇの?」

マサイは結構嫉妬するタイプに見える。

「…フィッシャーズなら大丈夫。あっちにはモトキもいるし」

なんか目が据わってる。
男性YouTuberとコラボ動画を撮る時、
Aは連れて行かない方がいいかもしれない。

「…ならいいけど。あ、そういやAの役職どーする?」

前々からマサイと話していたこと。
最近はコンビとしての貢献値が高すぎるから、
Aにもサブリーダーの役職をお願いしようと思っている。

「…それについては、夜全員の前で話したい」

「了解。じゃあそろそろ横須賀探索に出かけるか」

4人でOPを撮り、案件用の切符を購入すると、
カメラのないところでマサイにデジカメを渡される。

「自分の一眼あるだろ?」

「…Aが俺の写真を撮ってくれって」

素直に同じ班にしておけばいいのに。

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設定タグ:マサイ , フィッシャーズ , Fischer's   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月16日 17時

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