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コンビ結成からしばらくたった８月の下旬、
マサイが同じマンションに引っ越してきてくれた。
直接会って話し合うことができるのはとてもありがたい。
食事を一緒にしたり、
今後の展開を語ったり、
前のようにギターを弾いたり。
最近は恋心が爆発して、曲作りも歌詞作りも捗る。
「ごちそうさまでした。まじで美味かった」
今日はマサイに手料理を振る舞ってみた。
女子力アピールっていうやつだ。
少食気味なマサイが残さず食べきるのを見て安心する。
「お粗末さまでした。口にあったなら良かったよ」
「また作って欲しい」
「いつでも作るよ〜」
「あ、後で俺が洗い物するから」
「ありがと〜。
あ、ダホちゃんおかわりあるよ？」
私は向かい側にいるンダホに目線を送る。
「あ、俺の存在忘れないでいてくれたんだね」
「忘れてないよ？おかわりいるの？」
今日はマサイと一緒に来て、一緒に食事している。
わたしは健忘症ではない。ちゃんと覚えている。
ン「ならいいんだけど。あ、おかわりはください」
食事と後片付けが終わり、
雑談をしながら本題に持っていく。
マサイと話し合った結果、
まずは一人一人のやりたい事を確認する事から始めることになった。
「ダホちゃんは今後はどうするの？」
「んー？まだあんまり明確には考えてないなぁ。未来のことより今のことしか見えてない」
三月に専門を卒業した彼は仕事に野球、フィッシャーズの動画撮影への参加率も高い。
「ダホちゃんは何事も一生懸命だもんね」
「俺らのためにいろいろやってくれるしな。」
車出しや企画の発案、フィッシャーズのためにかなり協力してくれている。
「褒められると調子にのるよ？笑
あ、Aに見てもらいたいものがある」
ごそごそとリュックの中からルーズリーフを取り出し、それを渡される。
「これは、歌詞？」
「俺も少し書いてみたくなって。まぁプロに見られるのは恥ずかしいけど。どう？」
ンダホの作った歌詞の言葉一つ一つを、マサイと一緒丁寧に辿っていく。
「すごい！めっちゃいいよ。ダホちゃんすごい！」
「ダホにこんな才能があったとは…」
「今日めっちゃ褒めてくるな 」
「これ、作曲はした？」
「してない。流石にそこまで自分で出来ん」
「私に作らせて！」
「グイグイくるなぁ。Aに任せるよ」
「また書いたら、持ってきて欲しい。
この先のフィッシャーズの強みになる」
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作者名：にゃんこすき | 作成日時：2019年5月16日 17時
