シルクside ページ22
シルクside
モトキがバイトのため帰宅し、
入れ替わりでAが入ってくる。
部屋には俺とマサイとAの3人だ。
オフ会の話し合いも済み、雑談に移る。
「そーいやさ、お前ら外に出かけたりしないの?」
2人が出かけた話など聞いたことがない。
マサイもAも昔からインドア派だが、
付き合ったならデートくらい外でしてもいい気がする。
「Aはまだ芸能人だぞ?撮られないよう控えないと。」
「あれ?芸能事務所辞めたんだろ?」
だから新しい事務所との契約も問題なく進んだはずだ。
「レコード会社の契約がまだ残ってるんだよね〜
3月にアルバム出して芸能界引退するの」
「そーなん?」
初耳だ。そう言えば最近はフィッシャーズの話ばかりで
Aとはあんまり現状報告みたいな話はなかった。
「まぁ、その後はみんなと色々出かけたいと思ってるよ」
マ「…みんなでか。Aはどこ行きたいんだ?」
「映画のロケの時楽しかったから、遠出したいな」
シ「確かに仕事らしからぬ楽しさがあったな」
「ついでに動画も何本かとれば一石二鳥だよね?」
マ「みんなが春休みに入るあたりで計画してみるか?」
シ「それまでにストック何本か貯めればゆっくり楽しめるしな」
結局俺ら専業希望組は動画の話になってしまう。
「先生にバレないようこっそり夜会おうね?」
マ「おう。夜の点呼の時バレなきゃ大丈夫だ。」
「枕を人型にする?」
マ「協力者がいればなんとかなる」
「でも男子の部屋の近くって怖い学年主任いるよね?」
マ「大丈夫、絶対撒いて会いに行く」
「…突っ込まないとダメか?」
Aがふふんと笑い「今から青春取り戻す」と息巻く。
マ「シルク…俺、Aに制服デートしたいって言われたことがあるんだ」
「お、おう。」
マ「修学旅行ごっこならまだいける。」
「俺の配役があれば任せてくれ…」
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作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月16日 17時