ハッピーシンセサイザ３【マサイ】 (ページ18)

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朝起きると、マサイの寝顔が目に入る

規則正しい呼吸をしながら眠る顔は
少し幼く見えて可愛い。

昨日の男らしい彼とはまた違う表情を見て、
また一つ、わたしの知らない彼を知れた。

頬に触れるだけのキスをすると
マサイが薄眼を開けてわたしの存在を確認する

「…いつ起きたの？」

「５分前くらい。ずっとマサイの寝顔見てた」

まだ眠そうなマサイの頭をもしゃもしゃと撫でると
気持ちよさそうにもう一度目を閉じる

「お風呂はいってくるから、寝てていいよ」

マサイの腕からすり抜け、布団から出ようとすると
「後で一緒に入ろう」と布団に戻されてしまう。

「…午後にはシルクたち来ちゃうよ？」

マサイが小さく溜息を吐く。
「また後でね」と言い残し、布団から脱出し脱衣所に向かう

「あれ…？？」

風呂の鏡に映る自分を見て初めて気付いた
首筋から胸元に残るいくつかの赤い印。

「A？」

風呂の扉を開け、印をつけた張本人が入ってくる
わたしは湯船に浸かりながら、印を指差す

わたしの胸元を見て初めて気付いたようだ
ごめん、と呟かれる。

「マサイの彼女になった証だよね？」

わたしが悪戯っぽく言うと、マサイが頷く。

「ごめんな。体は平気か？」

「…おなかに少し違和感があるくらい？」

「辛くないならいいけど、無理すんなよ？」

体を洗い終えたマサイが湯船に浸かると、
後ろから首筋に吸い付く
痛みがあるのか少し漏れる吐息が色っぽい
マサイの首筋に赤い印がついたのを確認すると
耳元で「まだ時間あるよ？」と囁く。

振り向いたマサイは好戦的な笑みを浮かべてる

「…煽った責任取れんのか？」