検索窓
今日:9 hit、昨日:26 hit、合計:29,077 hit

ページ16

11月下旬。

メンバー全員でのミーティングだけではなく
個人での話し合いを何度も繰り返し、
やっと事務所所属への道が開いた。

とはいえ、ほとんどみんな学生だ。
ここからはシルクとマサイとわたしが中心になって
事務所との契約を済ませないといけない。
まだまだやるべき事がある。

来たるべき日のために、
わたしはンダホを家に呼び出し、
先の相談を持ちかける。

「…そっか。両思いになれたんだ」

ンダホは少し涙ぐんでいる。
彼の優しさが嬉しくて、笑みが溢れる。

「またダホちゃんとコイバナできるね」

「マサイが嫉妬しない?」

「どうだろうね?そんなマサイも見てみたいけど」

「あいつ結構短気だよ?Aには怒らなさそうだけど」

一度本気で怒った顔のマサイを見たことあるが、
その後の悲しそうな顔を思い出し、胸が締め付けられる。
あんな顔は2度とさせたくない。

「…マサイに聞いてみる」

「それがいいよ。相談はいつでも乗るから」

ありがとう、と礼を告げ、机の上のノートパソコンを開く。

「この間の曲出来たから聞いてみて」

他人の詞先の曲の作曲はとても大変だったが、
数ヶ月かけてマサイと共に作り上げた。

少しドキドキしてしまう。
彼の思った通りの曲が出来上がっただろうか?

「…すげぇ、ここにあの歌詞が入るの?」

「うん。…これを仕上げて動画にあげてみない?」

「?」

「ぺけと、ダホちゃんの音楽には可能性がある」

自分の音楽を信じるぺけの歌声と
明日より今を見つめて生きるンダホの歌詞

「きっとフィッシャーズの大きな柱になる」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
61人がお気に入り
設定タグ:マサイ , フィッシャーズ , Fischer's   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月16日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。