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貸し会議室にメンバーを集め、
これからについてのミーティングをした。
シルク、マサイ、わたし
それぞれがホワイトボードを使い、みんなに説明する。
意見が飛び交い、
討論会のようにミーティングは進む。
1回のミーティングではみんなを説得しきれない。
わかってはいたが、難しいものだ。
少しピリついた雰囲気の中、
シルクがミーティングの終了を宣言する。
マサイとシルクと目配せし、
メンバーのフォローに入る。
わたしはダーマを呼び止め、近くの公園に歩き出す。
「なんだよ。さっきの話の続きか?」
一番辛口な意見が多かった彼が少し喧嘩腰に問いかける。
「いや、全く関係ない。ちょっと相談ていうか報告がある」
「なんだ?」
ダーマの雰囲気が少し柔らかくなる。
公園のベンチに2人で腰掛けると、
ダーマときちんと目を合わせる。
「マサイに告白しようと思って」
「その段階なのかよ」
「??」
「この前の雰囲気的に付き合ってると思ってた」
前にオールでスマブラした時だろうか。
あの時はまだ気持ちも伝えてない。
「みんなに隠れて付き合う事は絶対ないよ。
告白も、みんなにちゃんと伝えてからする」
「外堀埋めきって逃さないようにするのか?」
そんなつもりはなかったが、
そう思ってもおかしくないかもしれない。
マサイが私を好きじゃなかったら、
追い込む事になったかも。
「…その発想はなかった」
「アホか」
「ダーマは応援してくれる?」
「応援はするけど、惚気話とかするなよ?」
「…フリ?」
「んなわけあるかよ。本当アホだな」
話しが終わると、ダーマが立ち上がる。
「あんな雰囲気のままは嫌だし、
マサイんちでスマブラしねぇ?」
私は頷き、ダーマとマサイの家に向かって歩き始めた。
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作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月16日 17時