あの人の秘密、知りたくないですか？ ページ10
どこを探しても、ヌナが見当たらない
引き返してきた控室の前で、ジミニヒョンと一緒のヌナと出くわした
JM「ヌナ、カツラどうしました？」
「あ、屋上です。」
JM「取りに戻る時間もないですし、俺たちから離れないようにして下さいよ。」
「でも、」
JM「さっきみたいな事が、またあれば困りますので。」
「はい。」
さっきみたいな事？屋上で何かあったの？
JK「ヌナ、何かありましたか？」
「その、」
JM「それは、後で話すよ。」
ジミニヒョンに会話を遮られ、促されるように控室へと入った
RM「戻って来ましたね。全員揃いましたし、共演者の皆さんに挨拶しに行きますよ。」
ヒョンたちの後ろについて局内を歩いていると、突然腕を掴まれた
JK「な、なに？！」
「ジョングクオッパ、お久しぶりです。」
え、この子
たしかリンさんの知り合いで、スンリとかいう名前じゃなかったっけ
知らない振りして、やり過ごすべきかな
JK「すみません、どちら様ですか？」
ス「やだ、ジョングクオッパ。面白いこと言わないで下さいよ(笑)」
あーそうだった、話しが通じない子だった
JK「急ぎますので、失礼します。」
こういう時は、関わらずにこの場を去るのが一番
ス「あの人の秘密、知りたくないですか？」
JK「あの人？」
彼女が言うあの人って、きっとヌナのことだと思い足が止まる
差し出された携帯の画面を見て、表情が強張る
ス「私のマネージャーと随分親密みたいですよ。」
俺は、何も言わずその場から離れる
背後で、彼女が何か叫んでいたがそれどころではない
俺の頭の中は、さっき見た画像でいっぱいだった
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月15日 0時
