ヌナの熱に飲み込まれてゆく ページ48
JK「ヌナ？」
自室のドアを開けると、そこにヌナの姿はない
一足違いで、元の部屋に行ってしまったみたいで
ヒョンたちが余計な事を言うから、ヌナが逃げ出してしまった
ゆっくりと関係を進めたかったのに・・・
JK「あまり悠長にしていられないよね。」
ヌナが逃げ込んだ部屋の前に着き、軽く深呼吸
静かにドアを開けて室内を覗くと、ベッドに寝転がっているヌナがいる
足音を立てずに、そーっと近づく
JK「ヌナ、寝ちゃった？」
顔の横に手をつき、ヌナの顔を見下ろした
JK「寝ているなら、いいかな。」
見下ろした先にある美味しそうな唇
我慢できずそこに触れると、次第にヌナの顔が熱くなってくる
やっぱり、起きていた
唇を離せば、ぎゅっと目を閉じている
その様子が可愛くて、笑ってしまう
JK「ねぇ、Aヌナ。」
もっとしたくなって、甘くキスを強請る
すると、ヌナの方から俺の唇に触れてきてくれた
その事が思った以上に嬉しいけど、頭をよぎる二人のヒョン
「グ、クンンッ・・んっ、はぁ・・・んッ。」
そんな甘い声で、ヒョンたちの名前も呼んだの？
ヒョンたちとも、こんなキスしたの？
唇が離れた瞬間、思わず口にしていた
JK「ヒョンたちとは、どんなキスしたの？」
「どんなって、」
JK「忘れて。俺のキス以外は、全部忘れて。」
何も答えず、俺をじっと見つめてくるヌナ
独占欲丸出しのガキみたいな事を言い出す俺に、呆れたのかな
「わかっンンッ。」
答えを最後まで聞く前に、口を塞いでしまった
「っ・・んぁっ、ハァ・・・グ、クっ。」
ヌナがそんな声で俺を呼ぶから・・・
もっと俺のことを求めてもらいたくなるんだ
ヌナが着ているパーカーのジッパーをおろしてゆく
パーカーの下に着ていたシャツの裾から手を入れて、熱を帯びたヌナの肌に触れた
JK「っ・・ヌナ、んんっ。」
熱い―――ヌナの熱に飲み込まれてゆく
肌を合わせる度に、高揚していく気持ち
歯止めが利かなくて、何度も求めた
腕の中で、疲れて眠っているヌナの髪をなでる
さすがに、裸のままというわけにもいかず
JK「ヌナ、起きて。このままだと、風邪引いちゃうよ。」
揺すっても起きない、無理させちゃったかな
床に散らばった下着や服を拾い集め、ヌナに着させてゆく
ヌナの額に浮かぶ汗を指でぬぐい、そこに優しく口づける
JK『すき。』
気持ちよさそうに眠るヌナが目を覚ましたら、俺の想いを伝えよう
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月15日 0時
