この前の様に触れるだけじゃなく ページ41
移動車の一番後ろの席に乗っていたヌナ
隣に座り込んで様子を窺っていると、静かに窓の外を眺めていた
助手席にマネヒョン、前の座席にナムヒョン、ホビヒョンが座って話し込んでいる
「・・・最悪。」
消え入りそうな声で呟いたヌナ
何かを思い出して、ごしごし唇を服の裾でこすっている
ヌナの顎を掴んで自分の方へ顔を向けると、うっすら赤く腫れている唇
JK「ちょっと、こすり過ぎじゃない？」
そっと、指で唇を撫で上げた
JK「局でアイツを見かけたけど、何かあった？」
「・・・何にもない。」
あー、何かあったな
JK「もしかして、キスされた？」
ぽろぽろ涙をこぼして泣き始めたヌナ
図星か、あのクソヤロー
JK「ヌナ。」
「んっ、ンッ・・。」
座席の陰に隠れて、ヌナの唇を奪った
抵抗をしてこないから、薄く開いた隙間に舌先を差し込む
この前の様に触れるだけじゃなく、少し大人のキス
「ん、ハァッ・・んんっ・・・んッ。」
スッと一旦唇を離す
JK「ヌナ。」
「グク、・・・ンッ、んんっ。」
再び唇を重ねる
目的を忘れて、ヌナとのキスに夢中になりかけた
マネ「もうすぐ着くぞー。」
その言葉を合図に、ヌナの唇を甘噛みしてから唇を離す
JK「消毒完了。ヌナ、降りる準備しよう。」
「ふえっ、あ、うん。」
宿舎に戻ったヌナは、いつも通りに俺たちのご飯を作っている
TH「ヌナー、何か手伝おうか？」
「それじゃ、ここにある食器をリビングに運んでくれるかな。」
JH「俺も手伝いますよ。」
「そこのガスコンロ、運んで準備してくれる？」
JH「わかりました。」
JM「ヌナ、俺は？」
「鍋を運んでくれるかな。重いから気をつけてね。」
美味しい水炊きに、メンバーの箸が進む
鍋の具材が、取り合いになっていく
JK「ヒョン。それ、俺の鶏肉です。」
TH「ジョングギ、食べ過ぎ。俺の分だから。」
JN「ちょっと、二人とも野菜を食べなさい。」
JM「鶏肉、いただき♪」
JH「ジミニ、それ俺の。」
RM「だから、野菜も食べなさい。」
SG「うまいなぁ。」
「ぷっ、あははっ(笑)」
騒ぐ俺たちを見て、ヌナが楽しそうに笑っている
TH「ヌナ、おかわり。」
「はいはい。」
具材を取りに、キッチンへ向かったヌナを追かけた
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月15日 0時
