赤いハートを持ったウサギ ページ5
「おはよう、グク。」
体をぐらぐら揺すられて起こされる
JK「んぅ〜。」
「朝ごはん、出来たよ。」
パチッと目を覚ます
JK「今、行く。」
「はーい。」
呼びに来たヌナを追かけて、食べ始めているヒョンたちの元へと向かう
洗い物を済ませて部屋に戻って来たヌナが、鏡の前でメイクをしている
JK「ヌナー、これ。」
オレンジ色の袋に緑色のリボンで、可愛くラッピングされたプレゼントを差し出す
「ん？」
JK「昨夜、渡し損ねたから。」
「え、でも、グクから服を貰ったよ？」
JK「あれは、また別。受け取って。」
「ありがとう。」
丁寧にリボンを解いて袋から取り出されたジュエリーケース
ケースを開けると、2羽の可愛いウサギのピアス
「これ欲しかったピアスだ。どうしてわかったの？」
ある夜、ユンギヒョンたちと話しているのを聞いちゃって
二人には、俺がプレゼントしたいから別の物を探してって無理を言った
JK「秘密♪気に入ってくれた？」
「うん、嬉しい。」
早速つけて見せてくれるヌナの耳で、赤いハートを持ったウサギが揺れている
JK「可愛い。」
「ね、ウサギ可愛いね♪」
俺が言った可愛いは、ヌナのことなのに
テヒョニヒョンから貰った時計をつけて、いつものジャケットを羽織っていた
あの変なカツラをかぶらないのかな？
JK「ヌナ、変装しないの？」
「代表が、この眼鏡だけでいいって。」
今までダサいことで評判だったヌナが、突然可愛い人になってしまった
これって、いろいろとマズい気がする
JK「やっぱり、今までと同じでカツラの方がいいと思う。」
「・・・ん。」
鏡を見ながらカツラをかぶって、つけたばかりのピアスを外している
JK「外すの？」
「この恰好には、どうせ似合いませんから。」
え、急にどうしたの？
元のピアスを耳につけ直して、黙って部屋を出て行ってしまった
ちょっと、なにこの子→←胸元に歯が出たお茶目なウサギのワッペン
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月15日 0時
