グロス落ちてないか？ ページ40
CH「またね、Aちゃん。しゅわしゅわ、可愛かったよ。」
こそっと何かをヌナの耳元で囁き、頭をぽんぽんって撫でて
チェンヒョンは、笑顔を残して去って行った
ちょっと、ちょっと、ヤバくない？
MG「ヌナのあんな顔、初めて見た。」
TH「まさかだよね。」
JM「いやいや、違うでしょ。」
JS「でもでも、完全乙女だよ。」
チェンヒョンが出て行ったドアをぽーっと見つめているヌナ
ムカムカしてきて、ヌナに近づいて背中をぽんっと叩いた
JK「目を覚ましなさい。」
「あー、ジョングクさん。これ、あげます。」
ぽけーとしたままのヌナに、持っていたジュースを手渡された
JK「あ、ありがとうございます。」
ヌナは、赤くなった顔を手で隠しながら部屋を出て行く
TH「あの反応って、本気かな。」
JM「ただのファンだよ、きっと。」
JK「だといいですけどね。」
赤く染まった頬、キラキラした目
あんな顔させるなんて、ズルいなぁ
貰ったジュースを飲みながら、ヒョンたちと騒いでいた
「はぁ、はぁ。」
しばらくして戻って来たヌナ
室内に勢いよく飛び込んできて、様子がおかしい
TH「ヌナ、どうしました？」
心配そうに駆け寄って来たテヒョニヒョンに抱きつく
TH「Aヌナ？」
何も言わず、震えていた
ヒョンは、ただ優しく抱きしめている
俺はメンバーと一緒に、ヌナの様子を窺う
ス「お時間です、よろしくお願いします。」
スタッフが出番を伝えに来た
JK「ヌナ？」
俺が傍に近づくと、ジミニヒョンの後ろに逃げ隠れてしまった
JK「え？」
ジミニヒョンの服を掴むヌナの手が、震えている
何があったのか、注意深く見る
唇に艶が無いような気が・・グロス落ちてないか？
「さ、行きましょう。」
笑顔を張りつけて、俺たちを部屋から追い出す
局内の通路を歩く時、ビクつくヌナ
目を凝らして辺りを見る
あの男の姿を視界の隅で捕らえた
JK「・・・アイツか。」
JN「ジョングギ？」
JK「ヒョン、スンリのマネージャーです。」
SG「また、あの男か。」
JH「今度は、ヌナに何をしたんだ？」
RM「とにかく、要注意ですね。」
ステージからスタジオ内を見て、ヌナの姿を確認する
いつもの様に俺たちを見て愉しんでいる様子がない
落ち着かず、キョロキョロ周囲を気にしていた
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月15日 0時
