先越されたのは、やっぱり悔しいよな ページ30
JK「テヒョニヒョンと二人きりなんて、危なくてさせられない。」
キス未遂？事件もあることだし、なによりヌナと過ごす初めての誕生日
ミンギュが行くってことは、シュアヒョンもいるはず
カイヒョンだって観に来ているかもしれないし
誰かと二人きりにするくらいなら、全員一緒の方がいい
TH「ヌナ〜、どう？」
準備が出来たヒョンが、ヌナを迎えに来た
肩より少し伸びた髪をアップにしてメイクを終わらせたヌナは、アクセサリーを選んでいる
「やっぱり、ウサギかな。」
ヌナの肩に手を置き、ヒョンが鏡を覗き込む
TH「うん、可愛い。」
指先で揺れるピアスに触れて、鏡に映るヌナに微笑むヒョン
「あ、ありがとう。」
顔を赤くしたヌナが、ヒョンに微笑み返す
なーんか二人の空気、甘くないですか？
軽く咳払いすると、ハッと我に返ったヌナ
JK「急がなくていいの？花屋に寄るんでしょ？」
「そうだった、急がなきゃ。」
TH「先にタクシー呼んで、待ってるね。」
「うん、ありがとう。」
ヒョンが、先に部屋を出て行った
JK「ヌナ、今日あげたネックレスは？」
「もちろん、つけて行く。」
JK「貸して、つけてあげるから。」
ヌナの正面に立って、少し屈んでネックレスをつける
今日のヌナ、メイクが大人っぽいせいか可愛いというより綺麗だなぁ
ぷっくりと柔らかそうで艶のある唇が、視界に入った
JK「先越されたのは、やっぱり悔しいよな。」
「え？」
チュッ
JK「はい、出来たよ。」
ヌナの胸元で、二羽のウサギが仲良く寄り添っている
JK「気をつけて、行ってらっしゃい。」
クルッとヌナの背後に回って、背を押して部屋から追い出した
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月15日 0時
