防弾VSヌナ片想い編 (ページ19)

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今夜、打ち明けようと思いますページ19

真紀さんと一緒に買い物をしたり、カフェに寄ったりして過ごす
南さんがこっちへ来ているらしいが、用事があるみたいで夕方からの合流となった

真紀『お待たせ。』

『お待たせしました。』

すでに待ち合わせの場所に居る南さんに駆け寄った

南『Aちゃん、久しぶり。』

『お久しぶりです！』

真『積もる話は、ディナーを食べながらしましょう？』

『はい。』

南さんが予約してくれたお店は、日本料理の専門店
日本人の板前さんが、調理してくれている
店員さんも日本人の方が多く、久々に日本語が溢れる環境にほっこりしていた

『んー、美味しい！』

慣れ親しんだ味に、いつも以上にお箸が進む
料理に合った日本酒の口当たりもよくて、ついつい飲み過ぎてしまう

南『それで、彼に本当の事を言えたのかい？』

『・・・まだです。』

真『彼、すごく熱心よね。展示会の時も、1枚1枚すごく丁寧に鑑賞してくれていたし。』

南『早く打ち明けないと、ますます言い出せなくなるよ？』

真『そうそう、早めに言っちゃいなさい。』

『今夜、打ち明けようと思います。』

私は、鞄に視線を向けた
クリスマスプレゼントとして用意したグクだけのフォトブックが、入っている

南『健闘を祈るよ。』

『はい、頑張ります。』

真『彼とは、どこで会うの？』

『清渓川(チョンゲチョン)です。』

南『いい場所じゃないか。』

真『時間、大丈夫？』

『あ、そろそろ向かわないと。』

南『彼によろしく伝えておいて。』

『はい。』

鞄から財布を取り出したら、真紀さんに止められた

真『ここは、いいから。ほら、急いで向かいなさい。』

『ありがとうございます。ご馳走様でした。』

二人に深々と頭を下げて、お店を出る
グクとの待ち合わせ時間が、ギリギリになってしまった
辺りを見回すとカップルばかりで、他人を気にしている人はいない
夜も遅い時間帯なので、意外と人も少なくて

「グク？」

ようやく見つけたグクは、一人じゃなかった
嫌がっていたはずなのに、どうして一緒なの？
実は、つき合っていたとか？
え、あ、嘘・・・・・・
私は、驚いてその場から逃げ出してしまった

「はぁ、はぁ。」

あてもなく走って見知らぬ公園に着き、ベンチに座る
気持ちを落ち着けようと、鞄から飲み物を取り出した

「ふぅ～。」

ぼーっとしながら、先ほど目にした光景を思い出す

「やっぱり、見間違いとかじゃないよね。」

グクとスンリさん・・・・・・キスしてた