ヌナで良かった ページ26
KI「えーっと。俺、帰った方がいいよな。」
俺たちの視線を感じて、居づらそうなカイヒョン
RM「気にしなくていいよ。」
JN「せっかくだし、一緒に食べようよ。」
JH「ほら、座って。」
「カイ、こっち。」
KI「お邪魔します。」
JM「ヒョン、こんな時間にどうしました？」
KI「ちょっと、胸騒ぎがして。」
「それで、わざわざ来てくれたの？」
KI「もし何かあったら、行き場所がないと思ってさ。」
胸騒ぎだけで、わざわざこんな時間にここへ来る？
JH「はい、どうぞ。好きな飲み物を選んで。」
「ビール飲みたいけど、1本はキツイなぁ。」
KI「残りは、俺が飲むから。ビールにしたら？」
「いいの？ありがとう。」
JN「さ、冷めないうちに食べよう。」
RM「飲み物、行き渡りましたか？」
全員「はーい。」
JH「それでは、チャーン。」
全員「チャーン。」
JK side
JK「ヌナ、ちょっと。」
「ん？」
まだ濡れているような髪が気になって、ヌナを連れてバスルームへ
「グク？」
JK「風邪、引くよ。」
ヌナの髪にドライヤーの弱風をあてる
「ありがとう。あとは、自分でするから。」
JK「いいよ、乾かしてあげる。」
「でも、」
強風にして、ヌナの声が聞こえない振りをする
JK「・・・。」
「グクは、」
JK「・・・。」
「どうして、驚かなかったの？」
JK「何に？」
「もう、聞こえているじゃない。」
JK「ごめん、ごめん(笑)」
ドライヤーを弱風に戻す
「私のこと、知っていたの？」
JK「偶然だけど、展示会後に知った。」
「そっか、びっくりしたよね。」
JK「うん、まさか展示会場にいた女性がヌナだとは思わなかった。」
「ごめんなさい、黙っていて。」
JK「もう一つ、日本のカフェで会った女性もヌナだよね。」
「うん。」
JK「そっか。」
もう一度、強風に戻す
「グク。私だってわかって、がっかりした？」
そんなこと思うわけない
JK「ヌナで良かった。」
「へ？」
ドライヤーを止めて、ブラシで髪を整える
JK「はい、出来上がり。」
「ありがとう。」
JK「ねぇ、泣いた？」
「え、どうして。」
JK「カイヒョンの前なら、泣けるの？」
「それは、」
JK「戻ろっか、ヌナ。」
リビングへ戻ると、またカイヒョンの隣に座ってしまうヌナ
ヌナを守りたいって、改めて思った→←ちょっと特別な感じがするから
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月4日 13時
