いつもの味だ、おいしい ページ30
JM「おはようございます。」
部屋に漂うゴマ油の匂い。食卓で、ヒョンたちが固まっている
JM「どうしました？」
そう聞けば、ヒョンたちの視線がテーブルに並べられた料理に向けられた
SG「まぁ、何だ。食べてみろ。」
ユンギヒョンに言われて、スクランブルエッグに食べてみた
ナムヒョンから無言で差し出された水を受取り、飲み干す
JM「・・・マズい。」
JN「たぶん、調味料をいろいろ間違えたみたいだね。」
Aさんは、まだテヒョナの部屋にいた
だとしたら、この朝ご飯を作ったのって
JH「リンちゃんだよ。」
俺の考えを読んだのか、ホビヒョンが答える
JN「毎回、間違えているね(笑)」
RM「一昨日は、激苦スープでした。」
SG「甘いおにぎりもあったし。」
ヒョンたちが思い出しながら、顔をしかめている
俺、そんなの知らない
「おはようございます。」
起きてきたAさんが、俺らと朝食を見て軽く溜息
SG「今日は、激甘だぞ。」
「はいはい、すぐに用意するから。」
本当に手早く作り直して、慣れた様子で俺たちの皿と入れ替えてゆく
ヒョンたちは、安心したように食べ始めた
JH「ジミニ、食べないの？」
ヒョンたちに見守られながら、恐る恐る一口
JM「いつもの味だ、おいしい。」
俺の反応を見たヒョンたちは、満足そうな顔をしている
SG「だろ。Aの作る料理は、うまい。」
自慢げに言うユンギヒョンが、ちょっと可愛いかった
JN「テヒョナは？」
「もう大丈夫です。今、シャワーを浴びていますよ。」
なにかを調理している様子が気になって、声をかけてみる
JM「それは、何ですか？」
「テヒョンさん用の朝食です。」
そこまでしてくれるとか、今までなかった
パタパタと走ってくる足音
TH「おはようございます。」
やってきたテヒョナの顔色は、いつも以上に良い
俺たちと挨拶を交わした後、リビングのソファーに座った
JM「テヒョナ、髪乾かさないと。」
TH「Aヌナ、髪乾かして。」
ドライヤーをブンブン振り回している
「テヒョン、お水は？」
TH「うん、飲む。」
ヒョンたちと俺は、顔を見合わせた
だって今、「Aヌナ」「テヒョン」って
JH「随分、仲良くなったみたいですね。」
リビングにいる二人を微笑ましく見守る
思ったことをヒョンたちに聞いて、答え合わせをしなきゃ
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月4日 13時
