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「ごめんごめん、お待たせ」
結局仕事は定時に終わらなくて、待ち合わせ時間をオーバーすること一時間。
樹「遅えよ、まだそんなに仕事忙しいの？」
「まあね、樹くんとこは？」
樹「ぼちぼちかな、来月からまた忙しくなりそう」
いつも通り樹くんにまかせて選んでもらうお店は、ほどよくお洒落な普通の居酒屋。
樹「…で？最近はどうなの？」
「最近はね、仕事が結構忙しくなってきたみたいだよ」
樹「あー…仕事始めたんだっけ」
「そう、通信教育の指導教員」
樹「あいつらしいわ」
なんてったって大学検定合格の刑務所内最速記録持ってたやつだからな、と懐かしそうに笑う樹くん。
樹「それで今日遅れてくんの？」
「うん、基本は在宅ワークだけどたまに出社しなきゃいけないんだって」
樹「あいつにぴったりだな…あいつ、ってかあいつとAさん」
「でしょ？」
樹「で、報告って何…まあ大体察するけど」
「それはまあ、北斗が来たらちゃんと二人の口から言うから」
樹「あっそ、俺は別にAさんとサシ飲みでもよかったんだけど」
「そんなの北斗が嫌がるもん」
樹「めんどくせえ…」
北「誰がめんどくさいって？」
「あ、北斗おつかれ」
北「悪ぃ遅くなって」
樹「お前がめんどくせえって話をしてたとこだよ」
北「心外だな、お前みたいな男と彼女が二人で会うのを許す方がどうかしてるわ」
樹「…彼女？」
北「…え、何お前まだ言ってなかったの？」
「だって二人そろってから言おうって北斗が言うから！」
北「マジで守ってたのかよそれ…」
樹「おい俺置いてくなよ、どうせ北斗が仕事ちゃんと決まったから正式に付き合うことになったんだろうけどさ」
「樹くん何でわかるの…」
樹「むしろ何でわかんないと思った？」
北「その通りだよ、わかったらAのことサシ飲み誘うの今後一切禁止な」
樹「めんどくせえ彼氏」
北「なんとでも言えよ」
二人の応酬をぽかんとしたまま眺めていたら、
樹くんがグラスに残ったハイボールを一気に飲み干した。
樹「…よかったよ、お前らの関係が崩れなくて」
北「よく言うよ、ぶち壊そうとしたくせに」
樹「心外だよ、俺はお前らのためを思ってだな」
北「じゃああのあとAのこと散々飲みに誘って来たのはどういうつもりだったわけだ？」
樹「それはそれ。Aさん、北斗に泣かされたらいつでも俺のとこおいで」
北「おい！！」
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はぴ(プロフ) - 澪さん» ご指摘の点、修正いたしました。最後までお読みいただきありがとうございます！ (2019年10月27日 23時) (
レス) id: 30e2dc2cd0 (このIDを非表示/違反報告)
はぴ(プロフ) - あんずさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます...！お楽しみいただけて何よりです！ (2019年10月27日 23時) (レス) id: 30e2dc2cd0 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 完結おめでとうございます！すみません、あの次のお話にいくときに押すボタンのところがまだ続くになっていますよ 完結したので編集画面で執筆状態のところを完結にしてくださいね (2019年10月27日 22時) (レス) id: 1546ba87f7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます…！すごく惹き込まれるお話で、最近はこのお話の更新が1番楽しみでした！素敵なお話をありがとうございます。とっても楽しかったです！本当に、お疲れ様でした！ (2019年10月27日 22時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)
はぴ(プロフ) - ぽめり。さん» お読みいただきありがとうございます！本日で完結してしまいましたが、また今度お話を出すときに読んでいただけたら幸いです！ (2019年10月27日 21時) (レス) id: fcb0b50e70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぴ | 作成日時：2019年10月5日 23時
