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結局北斗は本当に家にあったものだけで晩ごはんを作ってくれた。
もちろん文句のつけどころのないおいしいごはんだったんだけど。

それからいつものようについ夜更かしして、
気づいたら寝て起きて日曜の昼下がり。
…健人くんとの待ち合わせ時間まであと2時間もない。



「なんっでこんな時間まで寝てんだよ!」

「だって北斗が起こしてくれないから…!」

「集合時間なんて聞いてねえしお前いくつだよ自分で起きろ朝くらい!」

「わかったから髪やって!今日全然できない!」

「お前は子どもか!!」



どたばたと慌ただしいお出かけの準備を終えて、
何とか間に合いそうで一安心。
シューズケースの奥から引っ張り出した、いつもよりちょっとお洒落なパンプスを履いていると、
後ろから北斗の声がした。



「なあ」

「なに?あ、ごめんねバタバタさせて」

「いや、いいんだけど」

「どうしたの?もう行かないと遅れちゃ、」

「行くの?デート」

「えっ…」



何言ってんの、急にどうしたの?寂しい?
なんて茶化そうとして振り向いたら、北斗があまりにも切ない顔をしているから、
口から出かかった言葉はそのまま飲み込んだ。



「行くよ…約束したもん」

「…だよな」

「すぐ帰って来るから、ね?」



可愛く見えた北斗をつい子ども扱いして頭をぽんぽんと撫でてみる。
やめろよ、なんて嫌がられるかと思ったけど、北斗は大人しくされるがままでいた。

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はぴ(プロフ) - 澪さん» ご指摘の点、修正いたしました。最後までお読みいただきありがとうございます! (2019年10月27日 23時) (レス) id: 30e2dc2cd0 (このIDを非表示/違反報告)
はぴ(プロフ) - あんずさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます...!お楽しみいただけて何よりです! (2019年10月27日 23時) (レス) id: 30e2dc2cd0 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!すみません、あの次のお話にいくときに押すボタンのところがまだ続くになっていますよ 完結したので編集画面で執筆状態のところを完結にしてくださいね (2019年10月27日 22時) (レス) id: 1546ba87f7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます…!すごく惹き込まれるお話で、最近はこのお話の更新が1番楽しみでした!素敵なお話をありがとうございます。とっても楽しかったです!本当に、お疲れ様でした! (2019年10月27日 22時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)
はぴ(プロフ) - ぽめり。さん» お読みいただきありがとうございます!本日で完結してしまいましたが、また今度お話を出すときに読んでいただけたら幸いです! (2019年10月27日 21時) (レス) id: fcb0b50e70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はぴ | 作成日時:2019年10月5日 23時

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