買い出しへ ページ17
今日はC組が待ちに待ったたこパの日。
A組の鍋パに感化され、たこパをすることになったが、材料や予定がすぐに合うはずもなく、3日後の今日開催することになった。
朝からみんなどこかソワソワしていて、夕方から始まるのに、部活を早く切り上げて準備を進めてくれる子もいるほどだった。
先生もどこか楽しそうに買い出しの許可をくれて、今日のパーティにも招待している。
「あー！タコ足りないかも！」
「マジか、どうしよ……」
キッチンから聞こえてくる悲鳴を聞いて、静かに近寄る。
「あの、私買ってこようか？」
「え、いいの？」
「でも雪積もってるぜ、轟さん眠いんじゃね？」
「大丈夫。仕事なくて暇だったから。」
息抜きもしたいし、とブンブン腕を振ってアピールすると、じゃあ…と言ってお使いを任された。
外は昨日の大雪で深く雪が積もっている。
コートに長靴にマフラーと厚着は完璧だけど、その僅かな隙間を潜り抜けるように冷気が入り込んできた。
「さむ……」
若干の水気を含んだ雪をザクザク言わせながら進んで行く。
あたりの常緑の雑木林も今は雪化粧で並んでいる。
そういえば、冬になると元気に走り回ってた夏兄たちが羨ましかったなぁ…
寒さが大敵の私は、冬はロクに外遊びができなくてガラス窓越しに兄や姉を見ていた。
個性が現れる前から体質が父親似だったのか、一度雪が降る庭で眠ってしまい大騒ぎになった。
以来、冬は基本引き篭もっているのだ。
足がどんどん重くなっていく。
大きくあくびをして、一息つくために木の幹に片手をついたその時、
「ばぁ。」
「わっ、あっ！」
まるで蜘蛛のように白い捕縛布を垂らし目の前に現れた人にびっくりしてバランスを崩し、雪に倒れ込んでしまう。
「ごめん、フッ、フフッ……」
「なんで笑うの！」
口元を肘で覆って必死に笑い顔を隠そうとする犯人は、たてる？と言って引っ張り上げ、私がコートについた雪を払う間にマフラーを直してくれた。
「いきなり木の上から驚かすなんて卑怯だよ。心操くん。」
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名無し65741号(プロフ) - 更新待ってました！！ありがとうございます！ (1時間前) (
レス) id: 9c5ca5a812 (このIDを非表示/違反報告)
くじら(プロフ) - めっちゃ好こです！更新頑張ってください！ (4月5日 8時) (レス) @page30 id: 85541f6d4c (このIDを非表示/違反報告)
爪楊枝 - 読んでいて、すごく楽しいです！！ (3月29日 8時) (レス) @page30 id: ee4a2d718e (このIDを非表示/違反報告)
餅つき団子(プロフ) - アップルパイさん» ありがとうございます！感情移入して読んでくださりとても嬉しいです！亀更新ですがこれからもよろしくお願いします。 (2月17日 0時) (レス) id: 2a377f2d71 (このIDを非表示/違反報告)
餅つき団子(プロフ) - 名無し47183号さん» ありがとうございます！亀更新で本当に申し訳ありません…！これからも応援していただけると幸いです！ (2月17日 0時) (レス) id: 2a377f2d71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餅つき団子 | 作成日時：2023年3月7日 17時
