1話 ページ4
近所の公園のブランコに座り走り回る同年代の子供達
ただ、走って遊具で遊んではしゃぐその様子はとても愛らしい
自分は以前のように無邪気に公園で遊ぶことは無いだろうとしのぶは考えていた
そしてチラリと隣に座る幼なじみである少年に視線を向ける
いつもなら笑顔でいろいろな話をする少年がどこか上の空で地面に視線を向けたまま何かを考えているようだった
何度かしのぶが話題をふったが会話は続かなかった
はて？自分は気づかないうちに何かしてしまったのだろうか？と首を傾げていると少年…綾木 累が顔を上げてこちらを見た
｢しのぶ…話があるんだ｣
とても真剣な顔をして柘榴のような瞳で幼なじみである少女…胡蝶しのぶを見た
少女…胡蝶しのぶは前世の記憶のない頃の【胡蝶しのぶ】として返事をする
｢話って？なにかあったの？｣
と心配そうに累の顔を見た
累は少し間を開けてから深呼吸をしてポツリと呟いた
｢前世の記憶…ってゆうのかな？それを思い出したんだ｣
その言葉にしのぶは瞬きもせず累を見つめた
彼は今なんと言った？前世の記憶？同じようなタイミングで思い出したとでも言うのか？
そんなしのぶを見て驚き固まっていると判断したらしい累は静かに少し硬い声で話し出した
体が弱く歩くこともままならなかった
ある日、一人の男に丈夫な体を貰う
その日から人間を喰 らうバケモノになった
それから少し経って両親が自分を殺そうとした
涙を流し謝りながら刃 物をこちらに向けたのだ
気づいたら両親は血 塗れで倒れていた
父親はすでに動かなくなっていたが母親はまだ息があった
小さな声で｢丈夫な体に…産んであげられなくて…ごめんね｣と呟き動かなくなった
それを見ても何も思わなかった
この人たちはニセモノだと考えただけだった
それから本物の家族を作るために自分と同じバケモノである【鬼】を集めて自らの血を与え家族を作った
顔を似せただけの偽りの家族を作り役割を与えた
でも恐怖と痛みで作り上げた家族は本物には成り得なかった
裏切って逃げようとする者
上手く術を使えず元の顔に戻る者
役割を果たすことができず鬼が苦手とする太陽に炙られる者
この家族ごっこに異を唱えてきた者
与えられた事を満足に出来ない彼等を罰して何百年と生きる間に家族は何人も代わっていった
そして、自分と同じ鬼である少女を連れた少年に自分は狩られ本物の両親と地獄へ落ちた
と累は話した
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←プロローグ2
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
北条花乃 - 冨岡さんの冨、そしてプロローグの子供が間違ってますよ。冨岡さんは点がないほうで、子供はこだもとなってました。細かくてすみません、もしワザとやったのなら申し訳ありません。ただコメントしてみました。更新頑張って下さい、応援してます (2020年3月25日 2時) (
レス) id: a10149ff31 (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 累くんの両親、服飾系!? (2019年10月18日 20時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月17日 22時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅じそつくね | 作成日時：2019年10月17日 22時
