華のない隊士【日番谷冬獅郎】

35.華がない私と茜の空 ページ37

な、何とか登れた･･･


双極の丘にたどり着いたはいいものの


たどり着いた途端身体から力が抜けて


その場に倒れ込んだ


『はぁ･･･はぁ･･･はぁ･･･はぁ』


ロクに声すら出せず、今は呼吸を整えることしかできない

喋ろうとすると喉が苦しくなる


何度か深呼吸をして呼吸を整える


やっと立ち上がれるようになり、丘から空を見る


夕日が差し、懺悔宮は茜色に染まり


橙の様な、茜の様な夕日は瀞霊廷を優しく包み込む


『綺麗』


ぽつりと言葉を呟くとそのまま夕日を見る


ここまで登ってきて良かった････


瀞霊廷を一望なんて双極の丘じゃなきゃ見れないよね


あぁ、優しい夕日が心に沁みるなぁ


『よし明日からも頑張るぞ！』

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