19.華がない私の久しぶりの任務 ページ20
たくさんの出来事があった非番を終え、今日も朝から一日ずっと仕事をする
「藤村、お前呼ばれてるぞ」
書類を届け、戻った先輩からそう言われ席官の元へと急ぐ
『失礼します、お呼びでしょうか磯川七席。』
「あぁ、お前に任務を与える。西流魂街59番地区に虚が出現したとの報告を受けた、小さな虚だが気を付けろ」
『了承しました。ではすぐに向かいます』
任務の詳細を聞くと、すぐに瀞霊廷を出立した
久しぶりの虚討伐か・・・
やっと斬魄刀の出番だな
腰に付けた浅打の柄を持つ手に少し力を籠める
[チャキッ]
しばらくして、任務対象区である69番地区に到着した
到着して早々住人からは物珍しい目で見られたが気にすることもなく
最初に虚が現れた場所へと移動する
最初に虚が現れた場所、それは暗い裏路地の奥の様だ
日の光が路地に差し込まず、入り口に立っている私の影だけが人知れず裏路地の影と混ざっていく
少し、足を踏み入れると湿った空気と虚の様な気配を感じ取れた
間違いない。虚はここに居た
注意深く左右を確認し、奥へと進んで行く
奥へと進む、すると少し薄暗いが前に人が倒れていることが分かった
何かあるんじゃないか、と思いながらも声をかけようと近づく
[ヒュッ]
すると、突然立ち上がり。
近づいた私を切りつけて来た
少々察して躱しはしたものの、相手を見るとどうやら流魂街の住人のようだ
少しボロボロの薄青い着物、男性。そしてその手には鎌が握られていた
だがどうにも様子がおかしい。
手首がカクカクと動き、どうもフラフラと動いている
誰かに操られてる?
[ヒュッ]
相手の攻撃を上手く躱し、様子を見る。
攻撃を躱された相手はその拍子に勢いよく転倒した
相手は流魂街の住民である以上不用意に傷を付けたらこちらが注意される
『どうやら意識はないみたいだな』
相手はフラフラと明らかに普通の立ち上がり方ではない立ち上がり方をし
顔に視線を向けると目もどことなく虚ろだ
こうなってしまっては仕方ない
『縛道の一 賽』
[カラン]
縛道にかかった相手の手から鎌が落ちる。
20.華がない私の久しぶりの任務2→←18.華と和菓子はよく似ている・・・気がする話
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白銀水龍(プロフ) - 更新履歴がありません! (2019年4月12日 6時) (レス) id: e63f949200 (このIDを非表示/違反報告)
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