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14.5 華がある俺の非番の話 ページ15

松本の大量の書類も他の隊士たちのおかげでどうにか片付きそうだ


これで心置きなく休める


非番の日、俺が部屋で体を休めていると足音が戸の前で止まり障子を叩く音がした


なんだ、また松本が何かやらかしたのか?


ため息をつき戸を開ける


「シロちゃん、私」


『・・・何の用だ、雛森』


「ねえ、聞いた?流魂街に新しい甘味処が出来たんだって。
それで、そこの看板商品に甘納豆があるの!だから良かったら一緒に甘味処行かない?」


雛森は甘味処のチラシを手にイキイキした目つきでこちらを見てくる


お前ホントそういうところ昔から変わってねぇな


どうせ断ってもギャーギャー言うんだろうな


"もう、シロちゃんのケチ!この間乱菊さんの仕事大変な時手伝ってあげたじゃない!"


とか何とか。


まあ、別に良いか 日がな一日寝てるよりコイツと流魂街歩くのも悪くねぇな


『分かった、支度すっからちょっと待ってろ』


「あ、うん!」



外着に着替え瀞霊門を抜け、流魂街へ繰り出した






のが数刻前



『おい、どうなってんだ雛森
甘味処へ行くのに何で俺の目の前に壁があるんだ?』


「え、えーっと・・・ちょっと道間違えただけだから!さっきの道を左だったみたい」


そうだコイツちょっと前までは方向音痴だったんだった


甘味処のチラシを凝視しながら前を歩く雛森



『そんなんじゃ転ぶだろ、寝しょんべん桃』


「わーっ!!シロちゃんそれ言わない約束!」


両手で口を塞がれる


俺の口を塞いだ拍子に持っていた甘味処のチラシは地面に落ちる


俺は雛森の手を剥がし、落ちたチラシを拾い上げる


『はぁ・・・地図逆さに見てんじゃねえか。こっちだ』


「うう、ごめんなさい」


地図と雛森を見ながら案内をする


二つ先の辻の角を右に曲がった時だった


ふとチラシから顔を上げれば店先のイスに座る金髪が目に留まった


松本か。


隣に居るのは・・・・誰だ?


黄緑のブレスレット



あぁ、うちの隊士の藤村か



話してる内容が気になり聞き耳を立てる


「その頃は三席で、アタシの下だったのにいつの間にか抜かされちゃって」


「えっ!?日番谷隊長って三席から十番隊の隊長に昇進したんですか!?」


「そーよ、知らなかった?なんかアタシが隊長になったら隊がめちゃくちゃになるだとかでー」


『当たり前だ。お前に任せてたら書類が溜まりにたまって隊員がパンクするに決まってんだろ』


思わず声をかけてしまった

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設定タグ:BLEACH , 日番谷冬獅郎   
作品ジャンル:恋愛
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白銀水龍(プロフ) - 更新履歴がありません! (2019年4月12日 6時) (レス) id: e63f949200 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茜白子 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年4月10日 7時

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