【黒バス】ふはっ、騙されてやがるの(笑)２【赤司征十郎】

６３Ｑ　どれくらい　赤司side ページ17

Aに置いてかれて結果的に１人で帰宅することになった。
あいつは予想外なことをしてくれるから楽しい。
分かりやすいとこも高評価。

ただ納得、というか許せない、というか。
それは人を頼らないところか。

「…まあ、それは……。…俺次第、てとこか」

あれだけ猫を被るんだ。何かあったのだろう。
問題はそこではない。
過去ではなくて、未来だ。

どれくらい距離が詰められるのだろう。
どれくらい心を許してもらえる存在になるのだろう。
どれくらい頼ってもらえるようになるだろう。

そして。
それはいつになったらそうなるのだろう。

出来るだけ早いほうがいい。
事態は思ったより芳しくないのだから。

「………黒ユリ…な…。」
記憶を掘り起こして眉をしかめた。
事が大きくなるまえにどうにかしないと、な。
ふ、と思わずため息をつく。

俺が守る、そう断言したのだ。
言葉通りに実行しないと、意味がない。

「…。Aには触れさせない」
可愛いAには。

まもるから。俺がAを。

まずは誰が関わってるのか。
関係者を炙り出さないといけないな。
そのためにもA、ほんの少しお前の過去を探らせてもらうよ。

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