いつまで経っても僕は・・［ツイステ］

誕生日 ページ8

「お誕生日おめでとう、A


今年のお誕生日ケーキは植物繊維が豊富なおからと


ゴマの低糖質ケーキよ」




『ありがとう，ママ』




「ええ、じゃあ


リドルにもあげてくるから食べてるのよ」



『はい、せ・・ママ』




はい、先生って言いそうになった


それだけ言い慣れていたから気をつけないと


いつも言いそうになってしまう





今日は僕たち兄弟の誕生日


兄さんのちょうど１年後に僕が生まれたから


誕生日が同じ日






・・たとえ、誕生日でも兄さんには会わせてくれない





普段も兄さんに会わせないようにするため


僕が食事を取るのは自分の部屋


それに、トイレとお風呂へ行く以外は


部屋から出てはいけない


行くときもお母さんが一緒



どれだけ、兄さんに会わせなくないのか・・





『美味しい・・』



低糖質ケーキだとしても


今までケーキとかの甘いものは


食べたことがなかったから


普通に美味しく感じる





あ・・甘いかぼちゃは食べたか・・・・


このケーキ・・２人にも食べさせてあげたいな・・



もう会うことはないんだろうけど・・・・





そうふけっているとお母さんが戻ってきた




「食べ終わった？


それなら、これを着なさい」



『・・え"？』









『ママ・・どうして・・・・





僕、女の子の格好してるの？』




お母さんから渡されたのは


白いブラウスに赤いスカート



そう・・女の子が着る服




「お誕生日ぐらいは・・


リドルに会わせてあげようかと思ったのよ」



『・・え！！本当？』




「でも、兄さんって呼んではダメ


女の子の振る舞いをしなさい


絶対にバレてはダメ


リドルは弟なんていないって思ってるんだから」



『あっ・・・・はい・・ママ』




弟なんていない・・


僕の存在を否定しているように聞こえる



今までの嬉しい気持ちが半分くらい減った


僕は目を伏せた








「今あなたは


リドルの誕生日を祝いにきた近所の女の子


徹底しなさい」



廊下を歩きながらそう言われる



『はい、ママ』



「それにしても，似合ってるわね


普通に女の子に見えるわ」



『うっ・・・・』




僕は男の子にしては髪が長いから


女の子に見えても仕方ないけど・・



なんか・・・・やだな・・・・・・

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