いつまで経っても僕は・・［ツイステ］

僕を消す方法 ページ30

僕のユニーク魔法は、魔法を無効化する



そう思っていた


けど違った


実体があるものでも、ないものでも

それを無効化、つまり消し去ることができる



最近・・この学園に来てから分かったことだ



皮肉な魔法




僕は兄さんという存在が出来てから

さっきのように


自分を誘惑する声が聞こえるようになった


多分、自分の願望・わがままみたいなもの




僕は兄さんの保険


そういう自分の意思はいらない



だから、ユニーク魔法でその声を消してきた

　
いつ兄さんになっても、いいように


僕を消す







・




「くっそーー！！
　 ぜっっってぇ謝らねえからなーー！！！」


そんな叫び声を残したエースたちは


寮から追い出されていった




流石に、友人として慰めに行こうと思い


こっそりエースたちの後を追おうとする




「どこに行くつもりだい？」


『わっ！？』



普通にびっくりした




『え、いやその・・・・』




「まさかあいつらを追いかけようとしたのかい？


君までも、優秀な君までもあいつらのように

規則をやぶり、秩序を乱すのかい？」



『・・・・寮長？』



「君は違うよね？あんな奴らとは

ボクは正しい、誰よりも・・


君なら分かってくれるだろう？」



『・・・・は、い・・寮長』







兄さんが変だ


なにがとはわからないけど、変だ







そんなことをぼんやりと考えていたら


いつのまにかパーティーは終わっていた

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