いつまで経っても僕は・・［ツイステ］

新しい生活 ページ15

入学初日



エースが初っ端から問題を起こしたらしい


退学とかという噂もある



同室の人が初日に居なくなるのは嫌だな・・




でも、入学初日でこんなことになるなんて



一体なにをやったんだ・・？？





僕は、談話室の椅子に座って


エースの帰りを待っていた



初日は何もなく終わった


滑り出しはいい感じだ







それにしても遅いな・・


もうすぐで、就寝時間が来てしまうよ


全く・・・・！








「おや、まだ寝ないのかい？」


『・・！！』






すると、後ろからずっとずっとずっとずっとずっと


聞きたかった声がした






『寮長・・・・』


僕はぐっと泣くのを堪えながら振り向いた



やっとやっとやっと・・僕として会えた


近所の女の子なんかじゃない


あなたの弟の僕として・・




でも、あなたは，僕があなたの弟だということを


一生知らないままだろうね








「まだ、寝てないのかい？


もうすぐ就寝時間になってしまう


せめて、自分の部屋に戻ったらどうだい？」




『はい、もうすぐ就寝時間なのは承知の上ですが


友人を待っているんです』




「友人を？


・・それはエース・トラッポラのことかい？」



『あ、はい・・・・そうです』



さすが兄さん


兄さんに隠し事はできないな・・・・


隠してるつもりはなかったけど




「あの、エース・トラッポラを待っているのかい？


入学初日に、グレート・セブンの石像に傷をつけ


大食堂のシャンデリアを壊して退学処分になった？」





『そんなことをしてしまっていたのですか？！！


それは・・逆にすごいような・・』



エース・・とんでもないことをしたな・・・・


こりゃ兄さんに嫌われるはずだ





「そう、だから，待つ必要はない


さ、部屋に戻るんだ」




あ・・・・・・



兄さんごめんなさい



『でも、就寝時間まではまだ少しあるので


待つことにします・・


彼は同室の人ですし、


同室の人が居なくなるのはちょっと嫌なので・・』




エースは友達


久しぶりにできた友達


だから・・



「そうかい、なら就寝時間まではいいだろう」



『すみません、ありがとうございます』

　


兄さんは心優しい人だ



ほんと、羨ましくなるほどに





「それにしても、ボクと君は容姿が似ているね」



『・・・・！！っはいそうですか？・・・・』

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