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再び、沈黙が訪れる。
「この際だから、皆本当のことを言ったらどう?無理強いするつもりは無いけど……。身に覚えがないなら、そう言えばいいのよ」
「私は……」
口を開いたのは未来だった。
―崎宮未来は、特定のファンと繋がりがある―
「心当たりがないんだ、本当に。証拠は無いけど……信じてほしい」
「あの……私も」
―南詩乃は、+Petalのオーディションで不正をした―
「思い当たらないんです。私は他の皆と同じようにオーディションを受けて、合格を知ったときにはとても嬉しかったのを覚えています。私が不正なんて、するはずありません……」
またしても、ひっそりと静まり返ってしまった。
耐えかねたように紅愛が1人ずつ話を聞いていく。
―屋久谷葵は、憎悪している人物がいる―
「えっと、まあ嫌いな人くらいはいるけど……。そんな、人を憎んだりなんてしないよ〜……」
―須藤成瀬は、親のコネで子役をしていた―
「えー、ボク?本当だと思う?どうだろーね」
―天羽すずは、嘘つきである―
「否定はしないけれど、嘘をついたことない人間なんていないんじゃないかな?」
全員が明かされた秘密について話し終わった瞬間、スピーカーの電源が入ったようにノイズが流れた。
『ボクからヒントをあげよう!秘密はみんな、ボクの涙ぐましい努力によって収集された事実です!嘘なんて混じってないよー?あと、投票の棄権はできないからね』
「……後は、1人で決めるしかないんじゃないかな」
葵が静かに言った。
その声にうなずくと、皆がそれぞれ好きなように動き始める。
心愛はこっそりとスマホを取り出すと、躊躇いなく自分に票を入れた。
――アイドルの三々神心愛でいられないなら、死んだほうがマシだ。
【ACTION】
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みらーぼーる(プロフ) - 花乃子さん» そうでしたか…💦ありがとうございました🙏 (5月14日 16時) (レス) id: 86351c9672 (このIDを非表示/違反報告)
花乃子(プロフ) - みらーぼーるさん» 公開していたのですが、恥ずかしいので現在は参加者様のみの閲覧に限定させて頂いてます🙏🏻ごめんなさい💦 (5月14日 16時) (レス) id: b739fbefbf (このIDを非表示/違反報告)
みらーぼーる(プロフ) - コメント失礼します!「絶ステ本編・あとがき」を公開する日にちはいつですか?公開する予定はありますか?🤔 (5月14日 16時) (レス) id: 86351c9672 (このIDを非表示/違反報告)
花乃子(プロフ) - 救世主さん» ありがとうございます✨キャラクターは他の方に作って頂いた子達で、素敵なキャラクターばかりだったので本編執筆が捗りました! (5月14日 13時) (レス) id: b739fbefbf (このIDを非表示/違反報告)
救世主(プロフ) - 完結おめでとうございます🥳🎉キャラクターがそれぞれ個性的なのが魅力だと思います👍1人1人に裏の面があったり、設定がしっかりしていて飽きずにずっと楽しく読ませていただきました!とっても面白かったです💗🥰 (5月13日 1時) (レス) @page39 id: 0bbfc75c53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花乃子 | 作成日時:2023年3月31日 22時