【企画本編】絶望onステージ!!2nd Stage

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崎宮未来はスタッフルームにいた。

ここに来るのは最初のゲーム以来だ。
あの時は皆がいて、詩乃を救うために協力していたのに。

今は殺し合わなきゃいけないなんて、残酷すぎる。


向こうにあるドアが開くのが怖い。

でも開いたときは、その覚悟を決めている。

死にたい訳じゃない。
だけど、他の皆の死を目の前にするのはすごく恐ろしかった。


しばらくしてスマホが音を鳴らした。

「……メールか」

ライブフロアに集まるように、とのことだ。


もうゲームは終わったのだろうか。

それじゃあ、もう2人死んでしまったということだろうか。

現実を知るのが怖い。


それでも、行かなくちゃ。


ライブフロアのドアをおそるおそる開く。

そこにいたのは成瀬と紅愛。

良かった、生きてた。


「他の皆は……？」
そう口に出してから気づいた。

よく見ると、紅愛のスカート裾の白いフリルに赤いものが付いている。

「すずは、私が……。仕方なかったのよ」

「そっか……」

「それじゃあ、チョコちゃんと……あおちゃんが当たったってことか」



ドアが開く音がした。

振り向くと、立っていたのは葵だった。

「あおちゃん……！」

葵は顔を袖で隠して、嗚咽を漏らした。
「……ごめん」


「大丈夫、大丈夫だよ」

何が大丈夫なのだろう、と思った。
そんな心もとない言葉しかかけられない自分が情けなかった。

じめじめとした嫌な空気が飽和する。


スピーカーから、忌まわしい声が流れ出した。


『これにてサツリクかくれんぼは終わりでーす！おつかれ！』

『そして……生き残った皆は、明日のFinalGameに参加することができます！やったー！』


『……ってあれ？めちゃくちゃ暗いじゃん！キミ達勝ったんだよ？嬉しくないの？』


『ほら、笑って！アイドルなんだから！こんな時こそ、アイドルの力の見せどころだよー？』


笑えるわけないじゃないか。

それどころか、心から笑える日はもう来ないのかもしれないとまで思えた。

　


【三々神心愛ノ裏】


【天羽すずノ裏】


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