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公園を出て行って裏側から見ると、
MU「…すんぐくのせいだからね、」
SK「まうりもだってば…、あっぱほんとにかえっちゃった？」
MU「…すてられた…、
まうりほんとのこじゃないんだ。よーしなんだ、よーし。」
SK「…どらまみたいなわけないじゃん。」
MU「だって、だってぇ…ふぇぇぇん!!」
SK「…あっぱどこぉ…、もうおうちかえれない？」
ああもう。仕方ない。泣かれたら弱いんだ。
JK「…帰れるよ、仲直りした？
後養子じゃないです何てこと覚えてんの。」
MU「あっぱっ、」
SK「あっぱ!!」
JK「次からお外で喧嘩しちゃダメだよ。
迷惑になるし。家でもなるべくお互い嫌いとか言っちゃダメ。分かった人？」
MU「…わかった、」
SK「…まうり、ごめんね。」
MU「まうりも…ごめんなさい、」
JK「偉かったね。
じゃあ滑り台滑って帰ろうか？」
予定していたよりも遅くなったある日の午後。右手には小さな娘の手、左には同じく小さな息子の手。
幸せって2倍になるもんだな、とこの頃思う。
MU「あっぱおなかすいたぁ。」
SK「ぼくほっとけーきがいい。」
JK「それ夕飯じゃないじゃん、おやつじゃん。」
MU「じゃあすてーき。」
JK「極端だなー、君たち。」
寒い冬の日。
この小さな手を守って行くと決めたっけ。
もう3歳だもんなぁ、いつの間にか言葉も習得してますます成長のスピードが早いものだ。
JK「今日のお夕飯は、オンマがお野菜きちんと食べてねーって言ってたからお鍋かな。」
SK「まうりやだよねぇ？」
MU「やだぁ、おなべやだよあっぱぁ。」
SK「ぼくたちはんたい!!」
MU「はんたーい!!」
ぎゅるるるる。
思わず吹き出してしまった。
お腹空いてるじゃん、おーい、双子。
息ピッタリなのは分かるけどそんなに???
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作者名：鯢
| 作者ホームページ：https://twitter.com/3_sho_u0
作成日時：2021年10月28日 14時
