ゴールド・ハニー II【完】 (ページ24)

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『…うーん。』

旅行から数日が経っていた。
提案にすぐに返事が出来るほど決意が固まっているわけではなかった。

もう1人居たらな、と思うことはある。
けれど、上が双子だし…寂しい思いをまたさせてしまうことになるのか、と考えるとなかなか踏み切れない部分があった。

『すみません、お迎えに来たチョンです。』

MU「あ、おんまっ!!」

「チョンさん、こんにちは。」

『こんにちは、アンさん。』

双子達が仲良くしているミウちゃんのお母さんである、アンさんが久々に居た。

『お元気そうで良かったです。わ、可愛い！』

「最近寝てくれるので、やっと動けるようになったんです、」

『何かあったら遠慮なく言ってくださいね！うちでミウちゃん見ることも出来るので、』

「ありがとうございます、子供ってすぐに大きくなりますよねぇ。」

『そうですよね、ほんとに。』

帰る準備をしなくちゃいけないのに、
子供達は赤ちゃんに釘付けだった。

SK「かわいいねぇ。」

いつもは話さないスングクでさえ、赤ちゃんには興味津々みたい。

MU「ミウちゃんおねーちゃんになるのいいなぁ。」

帰り道手を繋ぎながら、そんなことを言ったマウリ。…まだ余韻に浸っているみたいだった。

『2人は弟か妹居たら嬉しい？』

SK/MU「「うんっ!!」」

さり気無くそう聞くと、
…アッパにそっくりな笑顔で即答。

『オンマあんまり一緒に居られなくなるかもしれないのよ？』

MU「がまんするよ、おねーちゃんだもんっ。」

SK「ぼくには、まぁあっぱがいるし…。
まうりもいるからだいじょーぶ。」

念押しがてらにそう言ったのに、心強い返答ばかりで、ついこの前まで話すことすら出来なかったのに大きくなったなぁ、としみじみ感じた。